「共産党」という名称の党

中国で35年前の1989年6月4日、首都北京の天安門広場で「民主化」を求める多数の市民や学生たちを軍が武力でおさえるという事件があった。中国政府はこの時に319名の死亡者が出たといっているが、実際はもっと多いのではという指摘があるのだという。

中国政府はこの民衆の行動は「動乱」としているが、私たち日本の「常識」からは中国民衆の民主化を求める声を弾圧したという理解だ。

ロシアや中国などで、民衆の政府への「民主化」を求める声を武力で抑え込む政策は、一般的なのではないだろうか。つまり、「人民の、人民による、人民のための政治」という近代国家の常識が権力によって抑圧されている現状が、堂々と見られることを非常に情けない思いだ。

この反民主主義政治を進めているロシアや中国の中心政治力は「共産党」だということが、非常に気になる。それは、日本などの「民主制国家」でも活躍している共産党と基本理念は共通なのではないのだろうか。一般市民の感想では、「共産党」という政党は結局は自分たちが権力をとったら反民主主義の勢力になるのでは、という怖れにつながっていると心配する。

日本などの党は「オレたちはロシアや中国の「共産党とは違う」といっているのだろうが、一般市民はそう思うのだろうか。
100年の苦闘の歴史をもっている、という日本共産党も、「共産党」ではない名称に変えた方がいいのではないかと思うのだがどうなのだろう。老婆心(老爺心?)だが。
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