「靖国神社」問題

今日8月15日は終戦記念日。この日、「靖国神社」が脚光をあびる。この神社は例えば北海道神宮のような神社と違って、日本政府が「国のために戦って死んだ人たちの英霊をまつる」という意味をもっている。だから先の「太平洋戦争」という日本が近隣諸国や米英を相手とした戦争で死んだ人たちもまつられている。つまり日本が行った侵略戦争で死んだ人たちも「神」としてまつられていることになる。だから日本と戦った国々からすれば、「オレたちの国を侵略し、戦争をすすめた人たちを神にするのか」と反発をするのはわかる。しかし岸田首相はこの靖国神社に、他の閣僚たちも全員ではないのだが、「玉串料」としておカネを奉納した。だから中国その他は日本政府に対して不信と不満を強く表明している。

私は、自分の父親がここにまつられているから(神社に確認した)、これまで2回参拝した。神社信仰の意味などを理論的に考えることはしていないし、そのつもりもない。また英霊が神社にあるという思想も全くないのだが、神社信仰という太古の昔からの素朴な信仰をいまだに持っているから、ということだ。

やはりこの種の問題は完全に個人的な範囲にとどめておかなければならないだろうと思う。岸田首相の玉串料は私費で出したというのだが、肩書きに「内閣総理大臣」と記したということはその立場で参拝していることを意味する。批判されて当然なのだろう。どうして「肩書き」を書かなければならないのか、分からない。しかし肩書きなしであっても、批判されるかも知れない。だから、完全に公務員をやめてからの参拝を考えればいいのだが、国会議員・大臣をやめたら靖国参拝はするのだろうか。これまでの総理大臣だった人たちはどうしているのだろうか。
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