「子どもの日」と「たちばなかおる」

今日は5月5日の「子どもの日」。かつて「端午の節句」と呼ばれていた。3月3日、7月7日、9月9日などの奇数の重なるめでたい日のうちの一つで、それぞれ季節の移りを意味する「節句」に当たっていた。

この端午の節句には日本では鯉のぼりを揚げる風習があった。子どものころ、「こいのぼり」の歌があり、歌った記憶がある。
  甍(いらか)の波と 雲の波
  重なる波の 中空(なかぞら)を
  橘(たちばな)かおる 朝風に
  高く泳ぐや 鯉のぼり

 この歌詞の中の「たちばなかおる」というのはどういう意味か、よく分からなかった。たちばなかおるという人が泳ぐ、というのも変なものだな、ぐらいの疑問しかなかったのだが、橘という木が香りを放っているという意味だと知った。どうということはなかった。それなら意味は通る。橘という木は古典の中に出てくる。例えば「右近の橘・左近の桜」などと。ミカンの木に近い樹らしい。だから香りが漂っているということになる。
※ 右近・左近も反対の言い方もあるようだ。「右近の桜・左近の橘」というように。

北海道にはない木だからなじみもないと言えるのかも知れない。
この「こどもの日」「端午の節句」を期して日本の原発は一つも稼働しないことになった。この期間がどのくらい続くか分からないが、これも「子どもの日」と期せずして一致したのも何かの意味があるのではないか。子どもたちに安心の未来を、という意味が。

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