東京都の豊洲問題は都政トップの「無限の無責任性」をあぶり出している

連日、築地市場に代わる新たな予定地とされている豊洲新市場問題が報道されている。これからどうなるのか、誰もが首をかしげたくなる現状のようだ。
 
小池新知事がいみじくも言っているが「かつての責任ある人たちのでたらめさ」を浮き彫りにしているのではないだろうか。
「元東京ガス会社の用地だった豊洲をしっかり埋め立ててその上に建物をつくる」という方針だったのに、地下に空洞(コンクリート製)がつくられていた。この方針転換を誰がいつ決めたのか、さっぱり分からない。 市場長とされる数人、そしてそれらに君臨していた石原元知事のどれもこれも知らなかったという。
 
都政をあずからトップである石原氏に至っては、「豊洲の候補地をどうするか、などは私は専門家でないのだから分からないのは当然だ」という趣旨の発言を堂々としている。
この人は3期12年間も都政トップにいた人だ。聞くところによれば、都庁への出勤も毎日ではなく「よきに計らえ」的な態度をとり続けていたという。
 
決済印をおした書類も出ているのだから、自分が責任をもつことは当然なのに、上の態度だった。こういう人をトップにいただいていた都政だから、その下にいる役人たちもどれもこれも似たような姿勢だったことは想像に難くない。
 
どこまで無責任だったのか、まさに無限の無責任性をあぶり出している。石原知事は「新銀行東京」をつくった。「新銀行東京は2005年(平成17年)4月、東京都知事石原慎太郎の旗振りの下、中小企業に対する無担保融資などを行い資金繰りに悩む中小企業を支援し、その事が日本経済再生の原動力になるとして石原の肝いりで開業した。」しかし、開業3年で1000億円近い累積赤字を抱え事実上の破綻にいたる。
 
これから豊洲問題はどうなるのか、今朝の報道番組はさらに、新しい都立病院をめぐっても疑問点が多々出ていることを報じている。
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