私立高校の生き残る一番の道は「甲子園」と「東大」?

高校野球の頂点である「甲子園」大会(第105回全国高校野球選手権記念大会)の最終日(23年8月23日)の決勝で、慶応が8対2で仙台育英を下して優勝した。
慶応高校は、横浜市にある、今時珍しい男子高校。

私は決勝戦をテレビからつかず離れずの位置で見ていた。どっちが勝てばいい、などとは思っていない。仙台育英が小さくない差で負けたのは残念だった。もっと接戦であれば、と思っていたが。

仙台育英は昨年の優勝校で、慶応はこの大会の第2回目(1916年)に優勝しているのだそうで、107年ぶりだとか。(戦争で数年間実施されていない)。なお、この2004年と05年には駒大苫小牧高が優勝。北海道勢はこの2回だけ。田中将大投手の活躍があった。

長年、私は私立高校に勤務していた。少子化が進む中で私立高の存続が常に問題視されていた。私は、教育的な観点ではなく、その存続を保障するためには、一般の関係者が一様に思っているように、東大進学と甲子園大会出場がキーワードではないか、と皮肉交じりに思っていた。東大(有名大学)にどれだけ合格者を出すか、またスポーツでどれだけ校名を広げることができるか、の意味だ。だから、その高校の人間的教育の真価が問われることは3番目以下ではないだろうか、と。

各私立校はこの2つのテーマを優先的に選択し推進する。それがダメではないだろうが、人間的教育の推進という点ではどうなのだろう? といつも思っているのだが。
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