参議選の公示

7月10日投票の第24回参議選が今日公示された。今回の大きな意味は改憲に必要な3分の2の議席を自公がとるかどうか、ということだろう。3分の2をとるためには、自公両党で86議席をとる必要がある。前回は76だったからこの数字は容易ではない。だから護憲を希望する人からすれば、改憲を許さないことになる。

自民党の憲法改正案(平成24年4月27日決定)によると、「天皇は元首」、「国旗・国歌は尊重しなければならない」とある。(その他は別途)。この2項だけをみても「おだやかでない」感想だ。

私は国旗・国家は憲法で尊重を強制されるべきものではないと思う。国民が自然にもつ「尊重したい」という気持ちがあって初めて本当の愛国心につながると思う。
天皇を元首とするというのは行政権のトップにするという意味なのだろう(元首の意味が多義的)。いずれにしても現在の「象徴」的な意味よりは、天皇の判断で一定の国家の意志を表現することが求められるのではないか。

今回の選挙ではこれは「争点」ではない、と安部さんたちは盛んに言っているのだが、各種の世論調査によると差はまちまちだが、どの数字も改憲反対が多数である。だから、今改憲をいうと不利になるから、「改憲」は選挙後言い出そうということだろう。

有権者は、意識の中で大なり小なり早い時期に憲法の改正が重要なテーマになるだろうという認識をもって考えていく必要がありそうだ。

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