本校(月1コース)での授業

月に一度の本校での学習コースの生徒たちがいる。今日はこのクラスでの「日本史」の授業を2時間行った。

初めての顔合わせではないが、私にとっても生徒たちにとってもこの授業は初めての体験になる。通信制の学校なので面接授業は「日本史」は2回だ。来月末にもう一度あるが、この4時間で日本史の概説を行うことになる。

今日は、原始時代から江戸時代末までの授業を行った。私としてはいわば感動の2時間だった。この生徒たちのほとんどは中学校時代「不登校」だった。だから人との交わり(たとえ「授業」であったも)は得意ではない。

しかし、みんな実によく授業に参加してくれた。眠るとかいたずらとか「内職」とかする生徒は(私の見た範囲では)一人もいなかった。そして時々行う生徒たちへの質問にも「小さい声」で答えてくれた。

2時間で原始時代から江戸時代末まで、おおよそ日本史の常識の一面を把握してもらうことはこちらからはケッコー楽しかった。それぞれの時代(原始、古代、中世、近世)の基本的な特性を強調する。細かいこと、例えば政治的な諸側面とかいろいろな事件や闘いなどは項目をあげることはやっても割愛せざるを得ない。

日本史の授業でちょっと面白いと自分で思ったのは、この日本列島で、それぞれの時代に生きていた人間の数はどれほどだったか、を知ることだ。鬼頭宏三という人の書いた「」人口から読む日本の歴史」がテキスト。

縄文時代の末(今から3000年前)にはたかだか10万人ぐらいだった。米づくりが始まってから人口は増えだした。弥生時代の末(1800年前)には60万人になった。
その後、奈良時代の初めに(725年)には450万人になったという。1500年間で人口は6倍にしか増えていないのが、米づくりが本格的になり国家体制ができてきたら、500年間で人間の数は7倍以上になった。

しかしたかだか2時間の授業で足し算引き算で人口増を理解させることはできないからこちらからおおまかに強調するだけだが。
そんなことのあった今日。

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