呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

月と木星が接近

2023-12-20 13:54:05 | 星空情報
12月22日(金)の夜に空の中で月と木星が接近します。

今回は夜9時30分頃で考えると、約2°の距離に近付いています。
手をのばしてみた時の指2本分ほどの近づき具合です。

現在、木星は-2.7等で、月を目標に探せばすぐに見つかると思います。
さらに双眼鏡を使えば、同一視野の中に両方の天体をおさめることができるでしょう。

午後9時30分の位置でいえば、南西の空、高度60°ほどに見えます。
星座でいえば、おひつじ座の方向です。

この機会にぜひ観察にチャレンジしてみてください。
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木星

2023-12-15 13:48:21 | 星空情報

12月の下旬、午後8時頃に木星が南中し、とても観察しやすい時期となっています。
周囲の星たちに比べて圧倒的に明るい(-2.7等)ので、すぐに見つけることができます。

木星(Jupiter)は太陽系で最も大きな惑星です。約12年で太陽の周りを回り、自分自身
は約10時間で1回転します。大きさ(直径)は地球の約11倍、重さ(質量)は約318倍
もあり、木星以外の太陽系にある全ての惑星を合わせた重さの2.5倍にもなります。主に
水素でできた分厚い大気を持ち、周囲にはたくさんの衛星や環を持つことも確認されて
います。

望遠鏡では表面の縞模様が見えるほか、大赤斑(red spot)という地球2個分もの大気の
渦(台風のようなもの)が確認できます。また、周囲にはガリレオ衛星と呼ばれる4つの
衛星などを見ることができます(環は見えません)。



木星の写真


冬の間、晴れた日にかま天に来ていただければ、ご自分の目で木星の姿を確認していただ
けると思いますので、ぜひお越しください。
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あきらめないで!

2023-12-14 13:15:39 | 天文ニュース
本日の夜から明日の朝にかけてピークを迎えるふたご座流星群。

今年は8年ぶりの好条件で、大きな期待がされていますが、呉市では
残念ながら天気のせいで観察ができない可能性が高そうです。

でも、あきらめないでください。

こんな時はWeb上でのライブ中継を検索してみましょう。
全国各地でふたご座流星群の中継が予定されていますので、どこか晴れて
いる場所の中継があれば、自宅から流れ星探しを楽しめそうです。

例えば、日本公開天文台協会のふたご座流星群2023 キャンペーンのサイト
には、ライブ中継を予定している施設がいくつか掲載してあります。

もし、日本がダメなら海外に目を向けてみましょう。
すばる望遠鏡のあるハワイのマウナケア山には星空ライブカメラが設置して
あり、YouTubeで視聴することができます(こちら)。

その他にもライブ中継はたくさんあると思いますので、この機会にぜひ
ふたご座流星群を観察してみてください。

ただし、海外のサイトの場合は時差にご注意を!
(ハワイの場合は日本時間の20時~23頃に中継をご覧いただくのがよさそうです。)

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ふたご座

2023-12-13 18:11:40 | 星空情報
今日から明後日くらいまで、年間三大流星群の1つであるふたご座流星群が見頃です。

ふたご座流星群はふたご座のα星であるカストルの近くから放射状に流星が出現する
ように見えます。

12月中旬、ふたご座は夜19時頃に東の空から昇ってきて、日が変わる午前0時頃
には南東の空の高いところに見えます。明るい2つの星が綺麗に並んでいるのが
特徴で、明るい方(黄色っぽい)がポルックス、もう一方(白っぽい)がカストル
です。カストル・ポルックスそれぞれをてっぺんにしてカタカナの「ト」の形と
それをそのまま裏返した形に星が並んでいるので、比較的わかりやすい星座の1つ
です。





ふたご座はギリシャ神話に登場する双子の姿です。
不死である弟のポルックスが不死ではない兄カストルが死を迎えた時に、
共に不死を分かち合うことを願って星座になったものだとといわれています。
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ふたご座流星群(2023)

2023-12-08 14:33:04 | 星空情報

12月14日(木)にふたご座流星群がピークを迎えます。
なんと、今年はめったにないほど好条件の年です。

夜は寒さが厳しい季節ですが、年間最大の流星群ですので、観察にチャレンジ
しようと思っている方は以下を参考に頑張ってみてください。しかも、今年は
月明かりにも邪魔されないので、ぜひ観察にチャレンジしていただきたいです。

2023年のふたご座流星群は12月14日(木)の夜から15日(金)の朝にかけて、
観察するのがおすすめです。ピークの予想時刻は15日(金)の午前4時頃です。
例年通りの活動だと最大で1時間に60個以上も見ることができそうです。

なお、この前後数日間もある程度の流星の出現があると思います。

さて、ここで流れ星探しのコツをご紹介します。

まず、流れ星はいつどこを流れるか分かりません。ですので、とにかく空の広い
範囲を見ておくほうが出会える確率が上がります。

そして、月の近くや空の低いところは雲や街明かりの影響を受けやすく、暗い
流れ星が隠されてしましますので、なるべく影響を受けない場所・工夫をして
観察するのがよいです。

また、流星が輝いている時間は平均すると約0.2秒間です。流星群に属する流星の
場合、流れ星の軌跡を後戻りすると1点に集まります(放射点と言います)。
基本的にはこの放射点がどの星座にあるかで、流星群の名前が決められていますが、
放射点の近くを見ていると短い流れ星ばかり見えてしまいます。今回でいえば、
ふたご座付近を観察するよりは、ふたご座から少し離れたところを観察した方が
長い流れ星に出会える可能性が高くなります。

以上のことを考慮すると、流れ星観察のコツはこうです。

1. 東を向いてから、そのまま仰向けに寝転がる(足が東、頭が西)
2. 空の一番開けているところを中心に、広い範囲をぼぅ~っと見る(キョロキョロしない)
3. 流れ星が流れたら、そちらを向いて観察する

これで、流れ星に出会える確率はかなり上がると思います。もちろん、
長い時間観察すればするほど、たくさんの流星に出会える可能性が高く
なります。

ただし、この時季は夜になると想像以上に冷え込みますので、これでもかという
くらいの防寒をしておくことと、温かい飲み物などを用意して、寒さで観察が
できなくならないように、しっかりと準備して臨んでください。

あとは天気次第です。


おまけ:
流れ星を観察する時に注目する点は、明るさ、色、方向に加えて、流星痕と
呼ばれる流れ星が流れた後の残光です。双眼鏡などで流星痕を観察すると、
実に面白いですよ。

頑張って観察してみてください。
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