呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

火星とすばるが接近

2019-03-29 13:36:26 | 星空情報

3月31日(日)に空の中で火星とすばるが接近します。

今回は約3°(手を伸ばして見た時の指3本分の幅くらい)まで
近付きますので、肉眼や双眼鏡を使って、接近している様子を
観察してみましょう。

午後20時頃であれば、西の空の高度30°ほどのところに火星が
あります。比較的明るく(2等星ほど)赤く輝いていますので、
比較的簡単に見つけることができるでしょう。

また、1週間ほどはそれなりに近づいているので、当日でなく
とも楽しめると思います。

ぜひ、観察にチャレンジしてみてください。


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星空散歩(終)

2019-03-28 13:25:43 | 星空の楽しみ方

いよいよ今年度の最後の週に入ってしまいました。

みなさんは、来年度から新しくチャレンジしてみようと決めた
ことはありますか?もしもなければ、星空散歩に挑戦してみて
はいかがでしょうか。

星空散歩にはちゃんとコツがあるので、それを実践すれば、
しっかりと楽しむことができます。

この1年間、週1回のペースで続けてきた星空散歩を読んで
いただければ、目で見た時の星空の楽しみ方のコツを知ること
ができますので、興味のある方はぜひご参考ください。

1年間ありがとうございました。

そのうち、また何かをテーマにシリーズを書くつもりです
ので、お楽しみに(時期・テーマは未定)。
※ご要望・ご質問もお待ちしております。

ぜひ、かま天にもお越しください。





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ふれあい天文学(2019)

2019-03-27 13:53:17 | 天文ニュース

世界の最前線で活躍する天文学者による授業「ふれあい天文学」の実施校の
募集が始まりました。

2010年度から開始された事業で、全国の小・中学校を対象に、国立天文台の
天文学者が学校に訪問し、授業を行ってくれます。しかも、学校側の金銭的
な負担はありません。

広島県では9年目(2018年度)にしてようやく初の実施校が現れてくれました。
授業が行われたのは、なんと、かま天の地元にある蒲刈小・中学校。そして、
これをきっかけに、蒲刈中学校による「チーム蒲刈☆(ほし)プロジェクト」が
始動し、中学生が考えた星空企画「スマホで月をゲットだぜ!」へと繋がって
いきました。

国立天文台、学校、保護者を含む関係の方々には本当に感謝ばかりです。
もちろん、中学生たちがよく頑張ってくれたのは言うまでもありません。

というように、実際に貴重な機会となることは間違いありませんので、生徒たち
のために、学校の先生方にはぜひ応募していただきたいです。保護者の方々から
学校にご提案いただくのもよいかもしれません。

募集の〆切は5月末です。


詳しくは、こちらへ



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人工クレーター生成へ

2019-03-23 13:47:59 | 天文ニュース

ほぼ1ヵ月前の2月22日(金)に探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」への
タッチダウンが成功しました。

予定通りに弾丸の発射が行われ、地表物質の採取に成功していると思われるので、
とても帰還が待ち遠しいですが、はやぶさ2にはまだ大きな仕事が残されています。

人工クレーターの生成と表層下の物質の採取です。

今のところ、クレーター実験は4月5日に実施される予定で、表面の物質や状態
にもよりますが、1~10mほどのクレーターができるとみられています。

その後は生成されたクレーター部分の詳しい観測、2回目のタッチダウンによる
表層下の物質の採取等が行われていき、2019年11月~12月にリュウグウを出発、
2020年末に地球へと帰還を果たす予定です。


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星空散歩(46)

2019-03-21 09:00:00 | 星空の楽しみ方

2019年は3月21日が春分の日です。

春分とは二十四節気の1つで、しばらくの間は3月20日か3月21日です。
清明(4月5日頃)までの期間のことを指す時もあります。

昼夜の長さがほぼ同じになりますが、日の出、日の入りの決め方と、
大気による屈折の影響により、実際には、夜よりも昼の方が長くなります。
また、春分の日には、太陽は真東から昇って真西に沈みます。

天文学では、太陽が春分点と呼ばれる場所を通過する瞬間を春分と定義しています。
春分点とは、地球の赤道(面)を空まで伸ばしていった「天の赤道」と空の中を
1年かけて太陽が動いていく通り道である「黄道」が重なっている2点のうち、
太陽が南半球側から北半球側に移る点(昇交点)のことです。

さらに、春分点は天文学ではとっても重要で、星の位置の基準の1つになっています。
空にも地球で言う緯度・経度のようなものがあり、緯度に当たるものを赤緯、経度に
あたるものを赤経と言います。これが星の住所になっているわけです。

緯度と赤緯は赤道(天の赤道)を基準としています。一方、経度はロンドンの
旧グリニッジ天文台を通る子午線(測地系によってちょっと違います)、
赤経は春分点を通る子午線を基準にしています。

ところが、この春分点は約26,000年の周期で動いています(歳差運動)。
このため、同じ住所でもそこにある星が違うというようなことが起きてしまいます。
つまり、時代によって「北極星」と呼ばれる星が変わってしまうのです。
例えば、これから1万年くらい経つと、こと座のベガ(織姫)が北極星となります。
もちろん、天文学では住所が変わっても困らない方法がちゃんと確立しています。


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