火星に今でも液体の水が存在していることがほぼ確実となりました。
これまでの研究から、過去には十分な量の液体の水が存在していた
ことが分かっていますが、現在も残っているかどうかは意見の分か
れるところでした。
火星の平均気温は約-40℃と、とても寒く、水は凍りの状態で残されて
いるか、液体の水であったとしても地下にあるのではないかと考えて
いました。
今回は、観測から過塩素酸塩が水和物の形で検出され、水がある証拠が
示されました。塩水の状態なら凝固点が下がるため、火星のような場所
でも水が液体として存在できるのです。
もし、ある程度の量の水が長期間にわたって同じ場所に存在し続けて
いるならば、生命の存在にも期待ができることになります。ただし、
今のところは季節変化によって、液体の水が現れている可能性が高く、
常にあるわけではなさそうです。