呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

ユークリッド宇宙望遠鏡の打ち上げ

2023-06-30 12:38:25 | 天文ニュース

欧州宇宙機関(ESA)の新たな宇宙望遠鏡であるユークリッド宇宙望遠鏡が
7月2日(日)0時11分(JST)に打ち上げられる予定です。

ユークリッド宇宙望遠鏡は可視光線~赤外線を観測するための望遠鏡で、遠くに
ある銀河の形状や位置、遠ざかる速度を測定することで、ダークエネルギーや
ダークマター、宇宙の膨張、構造といった謎に迫ることを目的としています。

ジェームズウェブ宇宙望遠鏡などと同じように、地球から150万kmも離れた
太陽‐地球のラグランジュ点(重力的に安定した場所)であるL2に置かれる
予定で、打ち上げから約3カ月後から観測を開始する予定です。

打ち上げの様子はライブ配信される予定ですので、興味のある方はぜひ
ご覧ください。

詳しくはこちらへ(英語のページ)

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高校生の研究発表会(2023)

2023-06-29 13:19:51 | 天文ニュース
7月17日(月・祝)に高校生による天文活動の発表会が行われます。

観測から解析・結果まで高校生たちが自分自身でが行った天文学の様々な分野
の研究を発表する場です。特に同じ志を持つ同年代の方々は、全国の仲間たち
がどんなレベルの研究に挑んでいるのかを知るよい機会になると思います。

ぜひ参加してみてください。
※参加には申込が必要です。

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タイトル:第13回高校生天文活動発表会 -天文高校生集まれ!!-
日 時:2023年7月17日(月・海の日)午前10時から午後5時(予定)
会 場:対 面   大阪教育大学天王寺キャンパス 西館1階ホール 他
    オンライン Zoom
内 容:高校生の天文関連活動、研究成果の発表と交流
対 象:高校生と顧問教員、指導者、保護者
    ※発表をする生徒・教員・保護者以外の参加もOKです
定 員:対 面   先着順で100名まで
    オンライン 先着順で300接続まで
参加費:無料
締 切:7月5日(水)または定員になり次第
講 演: 「OASESとPONCOTS:小惑星で明らかにする太陽系の謎」
       有松 亘氏(京都大学白眉センター)
主 催:高校生天文活動発表会実行委員会
共 催:大阪教育大学
後 援:日本天文学会、日本天文教育普及研究会

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詳しくはこちらへ

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Asteroid Day(2023)

2023-06-28 12:30:39 | 天文ニュース

6月30日は小惑星の日です。

これはツングースカ大爆発が起こった6月30日にちなんだもので、
この日の前後には世界中で様々なイベントが開催されています。

その中でも Asteroid Day は、小惑星や彗星などの地球衝突への
危機意識を高め、地球に暮らす人々が未来の世代に何ができるか
考えるためのキャンペーンです。

7月1日(土)には「アステロイドデースペシャルトーク」が
開催される予定ですので、興味のある方はぜひご参加ください。

開催の概要は以下のとおりです。
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日 時:2023年7月1日(土)13:30~16:030(JST)
会 場:メイン 相模原市立博物館 大会議室
        https://sagamiharacitymuseum.jp/
    サテライト 角田市スペースタワー・コスモハウス
        https://www.city.kakuda.lg.jp/soshiki/14/624.html
    オンライン YouTube
        https://youtube.com/live/HNTA7nBJFAs
内 容:トーク1
    「小惑星リュウグウの石とプラネタリーディフェンス」
      圦本尚義(北海道大学理学研究院)
    トーク2
    「地球接近小惑星に向けた新しい探査構想」
      尾崎直哉(JAXA)、吉川真(JAXA)
    トーク3
    「小惑星監視のお仕事」&「異議あり!本当に恐竜は隕石で絶滅したのか!?」
      二村徳宏(日本スペースガード協会)
主 催:NPO法人 日本スペースガード協会
共 催:相模原市立博物館(相模原市教育委員会)
協 力:JAXAはやぶさ2拡張ミッションチーム、日本惑星協会、宮城県角田市、
    (公財)角田市地域振興公社、星空公団
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油井さん、再び宇宙へ

2023-06-23 13:20:53 | 天文ニュース

2015年7月~12月に国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した
油井亀美也宇宙飛行士が再び宇宙へ行くこととなりました。

宇宙へ行くのは2024年頃で、日本の実験棟である「きぼう」を含む
ISSの維持・保全、科学実験などを実施する予定とのことです。

今回の決定についてどんな心境でどんな思いを持っているのか、
油井さんの記者会見の模様も公開されていますので、興味のある
方はぜひご覧ください。

詳しくはこちらへ

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エンケラドスにリン!

2023-06-22 12:49:57 | 天文ニュース
土星の衛星の1つであるエンケラドスからリンが検出されました。

エンケラドスはこれまでの観測で南極付近の間欠泉から塩水や有機分子を
吹き出していることが分かっており、地下に海が広がっている可能性が非常
に高いことがわかっていました。


(画像:NASA/JPL)


そして今回、エンケラドスから放出されたと思われる氷の粒を調べたところ、
リン(リン酸塩)が検出され、エンケラドスの海には地球の海の100倍以上
の濃度でリンが含まれている可能性が出てきました。

リンは(地球型の)生命のDNAや細胞膜などを形作る非常に重要な元素の
1つで、生命に必須とされる、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄のうち、
地球以外の海では唯一存在が確定できていなかったものです。

さらに、これらのリンは炭酸塩の海と岩石の作用によって海に溶け出した
ものと考えられるので、その他の大型衛星や冥王星などに内部海が存在して
いれば同様の状況が起こり得るのです。

ということは、(地球型の)生命にとって必要な材料や環境が整っている
場所は太陽系内だけでも、意外と多いのかもしれません。

地球外に生命が発見される日も近いのかもしれませんね。

2024年に打ち上げが予定されている探査機エウロパ・クリッパーなどの
活躍でもっともっと面白いことがわかってくることでしょう。

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