呉市かまがり天体観測館

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ふたご座流星群(2023)

2023-12-08 14:33:04 | 星空情報

12月14日(木)にふたご座流星群がピークを迎えます。
なんと、今年はめったにないほど好条件の年です。

夜は寒さが厳しい季節ですが、年間最大の流星群ですので、観察にチャレンジ
しようと思っている方は以下を参考に頑張ってみてください。しかも、今年は
月明かりにも邪魔されないので、ぜひ観察にチャレンジしていただきたいです。

2023年のふたご座流星群は12月14日(木)の夜から15日(金)の朝にかけて、
観察するのがおすすめです。ピークの予想時刻は15日(金)の午前4時頃です。
例年通りの活動だと最大で1時間に60個以上も見ることができそうです。

なお、この前後数日間もある程度の流星の出現があると思います。

さて、ここで流れ星探しのコツをご紹介します。

まず、流れ星はいつどこを流れるか分かりません。ですので、とにかく空の広い
範囲を見ておくほうが出会える確率が上がります。

そして、月の近くや空の低いところは雲や街明かりの影響を受けやすく、暗い
流れ星が隠されてしましますので、なるべく影響を受けない場所・工夫をして
観察するのがよいです。

また、流星が輝いている時間は平均すると約0.2秒間です。流星群に属する流星の
場合、流れ星の軌跡を後戻りすると1点に集まります(放射点と言います)。
基本的にはこの放射点がどの星座にあるかで、流星群の名前が決められていますが、
放射点の近くを見ていると短い流れ星ばかり見えてしまいます。今回でいえば、
ふたご座付近を観察するよりは、ふたご座から少し離れたところを観察した方が
長い流れ星に出会える可能性が高くなります。

以上のことを考慮すると、流れ星観察のコツはこうです。

1. 東を向いてから、そのまま仰向けに寝転がる(足が東、頭が西)
2. 空の一番開けているところを中心に、広い範囲をぼぅ~っと見る(キョロキョロしない)
3. 流れ星が流れたら、そちらを向いて観察する

これで、流れ星に出会える確率はかなり上がると思います。もちろん、
長い時間観察すればするほど、たくさんの流星に出会える可能性が高く
なります。

ただし、この時季は夜になると想像以上に冷え込みますので、これでもかという
くらいの防寒をしておくことと、温かい飲み物などを用意して、寒さで観察が
できなくならないように、しっかりと準備して臨んでください。

あとは天気次第です。


おまけ:
流れ星を観察する時に注目する点は、明るさ、色、方向に加えて、流星痕と
呼ばれる流れ星が流れた後の残光です。双眼鏡などで流星痕を観察すると、
実に面白いですよ。

頑張って観察してみてください。
コメント
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