呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

ジュノーが初フライバイ

2016-08-31 13:50:08 | 天文ニュース

探査機「ジュノー」が予定通り、8月27日に木星のフライバイ(接近通過)に成功しました。

2018年2月までに30回以上のフライバイが予定されており、その度に木星の詳細なデータを
取得することができそうです。今回のフライバイで取得したデータの全てが地球に届くのは
しばらく時間がかかりそうですが、まず公開されたのが下の画像です。



(画像:NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS)


これからの成果を期待させるような詳細な様子が見てとれますね。


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日食(2016年9月1日)

2016-08-28 13:26:50 | 星空情報

9月1日(木)にアフリカで金環日食が起きます。

金環日食は月がいつもより遠くにある時に起きるもので、
見かけの大きさが小さいため、月が太陽の正面にきても
太陽全体を隠しきれずに、太陽がリング状に残って見える
日食のことです。

太陽全体が隠されるものは皆既日食、一部分だけが隠される
ものは部分日食と呼んでいます。

2016年は地球全体では日食が2回あり、1つは3月9日の
皆既日食、もう1つが今回の金環日食です。前者は日本で
部分日食として観ることができました。

おそらく、インターネット中継もされると思いますので、
興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか?


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近くに地球サイズの惑星を発見!

2016-08-26 13:17:11 | 天文ニュース

この度、太陽以外で最も地球に近い恒星であるプロキシマ・ケンタウリ
に惑星が存在することが確認されました。しかも、大きさが地球の1.3倍、
恒星からの距離も水が液体で存在できそうな距離と言うことで、生命の
存在が期待されます。

私たちの住む太陽系は太陽という名前の恒星を中心に、その周りを8個の
惑星やたくさんの小惑星などが回っています。地球は太陽に近いほうから
数えて3番目に位置する惑星で、直径は約1万3千km、太陽からの距離は
約1億5千万kmです。地球は太陽の放射の強さに対して、ちょうど良い
距離にあるので、水が固体・液体・気体で存在することができ、そのことが
生命を育むことができた大きな要因になっていると考えられています。

このように恒星からの距離がちょうどよく、水が液体で存在できる温度環境
にあると考えられる場所をハビタブル・ゾーンと言います。

プロキシマ・ケンタウリに見つかった惑星は恒星からの距離が700万kmと
とても恒星の近くにあるのですが、プロキシマ・ケンタウリからの放射が
とても弱いため、ハビタブル・ゾーン内に位置していると考えられます。

こんなに近くに生命を育める可能性のある惑星が見つかるとは驚きの発見です。
しかも、プロキシマ・ケンタウリはリギル・ケンタウルスA、Bと三重連星を形成
していますので、この惑星に住人がいるとすれば、3つの太陽を眺めながら
暮らしていることになります。


(画像:ESO)


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はくちょう座

2016-08-25 14:41:43 | 星空の楽しみ方

今日は夏の代表的な星座の1つである「はくちょう座(Cygnus)」を紹介します。





夏の終わりの夜20時頃には頭の真上あたりに見える星座で、十字の形に星が並んでいる
のが特徴です。夏の大三角を形作る3つの星の1つであるデネブは十字のてっぺんにあり、
とても見つけやすい星座の1つです。なお、デネブは「尾」という意味ですので、こちら
側が白鳥の尾にあたります。

また、はくちょうの頭の部分にあたるアルビレオという星はとても美しい重星で、
「銀河鉄道の夜」という本の中で宝石として登場しています。

白鳥が飛んでいっている方向におよそ沿って天の川があるので、天の川を探したい時は、
はくちょう座を見つけると分かりやすいです。さらに、飛んでいったその先にはいて座や
さそり座があります。





はくちょう座は大神ゼウスが変身した白鳥の姿です。
スパルタの王妃レダに恋をし、白鳥に変身して会いに行くという神話が残っています。
白鳥が去った後、レダは2つの卵を産み、そこから生まれたのがカストルとポルックス
の双子(ふたご座のこと)といわれています。

これは絶対に見つけられるようになって欲しい星座ですので、頑張って探してみてください。



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火星とアンタレスが接近

2016-08-24 13:44:30 | 星空情報

2016年5月31日(火)に地球へと2年ぶりの接近をした火星がですが、
本日(24日)に見かけ上、さそり座のアンタレスへと最接近します。

アンタレスの名前の由来は現代風に言えば、Anti(アンチ)=対抗する、
Ares(アレス)=戦いの神アレスを合わせた「アレスに対抗するもの」
という意味を持ちます。

惑星で言えば、このアレスは火星のことで、空の中で、火星とアンタ
レスが赤さや輝きを競っているように見えることから名付けられたと
いわれています。

つまり、遠い昔の人々が空を眺めながら感じた想いを追体験するのに
絶好のチャンスというわけです。

ぜひ赤さを競う2つの天体を見比べてみてください。


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