呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

みずがめ座η流星群(2023)

2023-04-30 09:00:00 | 星空情報

毎年、みずがめ座η流星群が、GW頃に活動期を迎えます。

今年のピークは5月7日の0時頃と予想され、前後数日は比較的多くの流星(1時間に
10個程度)が流れます。ただし、今年は6日が満月なので、前後数日を考えても、ほぼ
一晩中月明かりに邪魔をされてしまい、観察の条件としてはとても悪いです。

観察のおすすめは、6日の夜から7日の明け方にかけてです。

この流星群は、ハレー彗星によってバラまかれた塵によって引き起こされるもので、
南半球では1年うちで最も活発な流星群の1つとして観測されるのですが、北半球では
放射点(流れ星がそこから放射されたように見える場所)が低いため、あまりたくさん
見ることはできません。今年見られるのは、1時間に5個程度かと思っています。

流れ星を見つける一番良い方法は、楽な体勢で、なるべく空の広い範囲をキョロキョロ
せずにボーッと探すことです。

頭の真上あたりを中心に広い範囲をぼうっと眺めるのがおすすめです。

とても魅力的な現象ですので、ぜひ流れ星探しにチャレンジしてみてください。

何気なく空を見上げた瞬間に流れてくれるかもしれませんよ。

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クイズかま天(30ーQ)

2023-04-28 14:42:03 | 星空の楽しみ方

4月も下旬となり、ずいぶんと暖かくなりましたが、夜は
まだまだ寒い日が続いています。

体調管理に気を付けながら、星空散歩を楽しんでください。

では、ここでクイズです。

Q:春の星空の目印(春の大三角、春のダイヤモンド)は
  どこでしょうか?






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さそり座に新星

2023-04-27 13:18:10 | 星空情報
4月20日、さそり座の中に新星が発見され、V1716 Scoと名付けられました。
発見はオーストラリアのA. Pearceさんですが、日本の西村栄男さんも独立に発見されています。

新星とは、星がなくなった後の芯(白色矮星)に隣の星からガスが降り積もり条件がそろうと
爆発して急激に明るくなるもので、私たちから見るとまるで星が突然に出現したように見える
ことから新星(Nova)と呼ばれています。

現在はおよそ8等と肉眼で見ることはできませんが、双眼鏡や望遠鏡を使えば確認できそうです。
ただし、これからどんどん暗くなっていくことが予想されますので、興味のある方は早めに観察
にチャレンジしていただくのがよいと思います。

位置は、
---------------------------------------------------------
 赤経α : 17h 22m 45.05s(J2000)
 赤緯δ : -41° 37′ 16.3″(J2000)
---------------------------------------------------------
です。



V1716 Sco のおよその位置(丸印)


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ふれあい天文学(2023)

2023-04-26 13:56:44 | 天文ニュース

世界の最前線で活躍する天文学者による授業、「ふれあい天文学」の実施校を
募集中です。

これまでと同様、訪問授業・オンライン授業のどちらでも選択できるようです。

「ふれあい天文学」は、2010年度から開始された事業で、全国の小・中学校を
対象に、国立天文台の天文学者が学校に訪問し、授業を行ってくれます。しかも、
学校側の金銭的な負担はありません。

広島県では9年目(2018年度)にようやく初の実施校(蒲刈小・中学校)が
現れ、これをきっかけに、蒲刈中学校による「チーム蒲刈☆(ほし)プロジェ
クト」が始動し、中学生が考えた星空企画「スマホで月をゲットだぜ!」へと
繋がっていきました。

また、2019年度、2020年度、2021年度は福山市の中学校が実施しています。
(残念ながら、2022年度の広島県内での実施校はありませんでした…)

貴重な機会となることは間違いありませんので、生徒たちのために、学校の
先生方にはぜひ応募していただきたいです。保護者の方々から学校にご提案
いただくのもよいかもしれません。

募集の〆切は5月末です。

詳しくは、こちらへ

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HST、33周年

2023-04-23 13:00:15 | 天文ニュース

2023年4月24日(月)、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が打ち上げから33周年を迎えます。

HSTは口径が2.4m、地上から約600kmのところを周回しながら宇宙を観測し、私たちが
驚くような宇宙像をたくさん届け続けてくれています。

毎年、4月24日の記念日にはお祝い画像を公開しており、今回は、



(画像:NASA, ESA, and STScI)


です。これは私たちから比較的近く(距離:約960光年)にある星が誕生している領域で、
NGC 1333と呼ばれている天体です。黒い雲は星の材料、青い雲は星の光の反射(散乱)、
赤い雲は雲の主成分である水素が放つ光だと思ってください。また、赤っぽく見えている
星々は雲に含まれる塵などの影響によって赤く見えているものです。

ワクワクする画像ですね。

HSTの後継機であるジェームズウェブ宇宙望遠鏡も大活躍していますし、今後も新しい
宇宙の様子が届くのが楽しみです。

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