呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

部分月食(2023)

2023-10-27 13:09:50 | 星空情報
2023年10月29日(日)の明け方に月食が起きます。

今回は月の一部分が隠される部分月食です。

月食とは、太陽・地球・月が一直線に並び、月が地球の影に入ることによって、
月に当たる太陽の光が遮られてしまう現象です。月が地球に対して太陽の真反対
にある時、つまり、満月の時にだけ起きます。(月から見れば地球による日食が
起きているはずです。)

満月はほぼ1ヵ月に一度ありますが、月食は毎月起きるわけではありません。
これは地球の周りを回る月の軌道が約5°傾いているためです。月食は年に0~3回
起こり、月の全部が地球の影に入るものを皆既月食(total lunar eclipse)、一部分が
影に入るものを部分月食(partial lunar eclipse)と呼んでいます。

今回は月の1割ほどが隠される部分月食ですので、欠け具合としてはちょっと
さみしい感じです。また、高度が低いので観察は西の空がひらけている場所で
行ってください。

  今回の月食のデータ
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  日にち    2023年10月29日(日)
  食 分    0.12
  欠け始め   04時36分(高度22°)
  食の最大   05時14分(高度14°)
  欠け終り   05時53分(高度07°)
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月と木星が接近

2023-10-26 13:48:20 | 星空情報
10月29日(日)の夜に空の中で満月と木星が接近します。

今回は夜8時00分頃で考えると、4°ほどの距離に近付いています。
手をのばしてみた時のこぶしの幅が約10°ですので、その半分ほどの近づき具合です。

現在、木星は約-3等で、月を目標に探せばすぐに見つかると思います。
さらに双眼鏡を使えば、同一視野の中に両方の天体をおさめることができるでしょう。

午後8時の位置でいえば、東の空、高度30°ほどに見えます。
星座でいえば、おひつじ座の方向です。

この機会にぜひ観察にチャレンジしてみてください。

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後のお月見(2023)

2023-10-25 13:24:15 | 星空情報

2023年は、9月29日(金)が十五夜でした。
みなさんはお月見をされましたでしょうか?

そして、10月27日(金)は2回目のお月見をする日です。

日本ではお月見を2回行うのが慣わしで、どちらか片方の日にしか
お月見をしないことを「片見月」と言って縁起が悪いとされました。
これはデートの回数を増やすために定着した風習だともいわれてい
ます。

1回目は、旧暦の8月15日のお月見(今年は9月29日にあたります)。
この日の月は中秋の名月、十五夜、前の月、芋名月などと呼ばれます。

2回目は、旧暦の9月13日(今年は10月27日にあたります)。
この日の月は十三夜、後の月、豆名月、栗名月などと呼ばれます。

また、旧暦の10月10日の月を「三の月」として、お月見をする地域や
月待ち(居待月、立待月、寝待月、更待月など)という言い訳で、
遅くまで遊興に耽る地域などもありました。

昔から日本では月を観るのが好きなのですね。
(それとも夜更かしが好きなのか、騒ぐのが好きなのか・・・)

みなさんも2回目のお月見をしっかりと楽しんでください。

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金星が西方最大離角

2023-10-20 12:52:55 | 星空情報

最近、明け方に東の空を見ると圧倒的に明るく光っている星が見えます。

いわゆる明けの明星です。

明けの明星は金星のことで、太陽よりも西側に位置している時期にあたります。

そして、10月24日(火)に金星が西方最大離角を迎えます。

西方最大離角とは、地球から見た時に、地球よりも太陽に近いところを回る
天体が太陽の西側に最も離れることをいいます。

太陽から離れているため、観察のしやすい時期です。

今が明けの明星の見頃ですので、ぜひ早起きをして東の空を眺めてみてください。
朝5時頃には東の空の高度30°あたりに見えます。

さらに、金星ほどの明るさがあれば、昼間の青空の中に肉眼で金星を
見ることができます。昼間に星が見えるなんてちょっ不思議ですね。



太陽‐金星-地球の位置関係



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オリオン座流星群(2023)

2023-10-18 13:58:42 | 星空情報

オリオン座流星群が10月22日(日)にピークを迎えます。

流星群の流れ星は流れた軌跡を後戻りしていくと、空の中の1点に集まります。
今回ピークをむかえる流星群は、この点(輻射点と言います)がオリオン座に
あるため、オリオン座流星群と呼ばれています。

この流星群の材料をまき散らしていったのはハレー彗星で、2006年には1時間
あたり100個という活発な活動が見えたのですが、ここ最近は出現数が減って
います。

今年は午前9時頃にピークが予想されていますので、21日(土)の夜から22日(日)
の朝にかけての観察がよいでしょう。流星の出現条件が良くなるのは深夜から明け方
にかけてですので、遅い時間に観察することをおすすめします。午後10時頃からは月
明かりにも邪魔されませんので、条件としてはよい方です。上手くいけば、1時間あ
たり10個ほどの流れ星を見ることができるかもしれません。

なお、この流星群は速い流星が多いので、見逃さないようにしっかりと観察してみて
ください。また、ピークがなだらかですので、極大日の前後に観察をしても、ある程度
の数の流星が確認できそうです。

ただし、夜はとても冷え込みますので、しっかりと防寒をして観察してください。

流星群のおすすめの観察方法は、
 (1)東を向く
 (2)そのまま仰向けに寝る(足が東、頭が西)
 (3)空の広い範囲をぼうっと見る
 (4)流星が現れたらそっちを向いてしっかり観察する
です。
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