呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

新天体捜索者会議

2021-10-30 14:05:54 | 天文ニュース
11月13日(土)~14日(日)に第3回新天体捜索者会議が開催されます。
今回はオンラインでの開催ですが、広島大学の宇宙科学センターがホストを担当
されているため、広島に関わる方の講演が複数予定されています。

一般的な講演会より少し難しいかもしれませんが、アマチュアの方が活躍できる
(されている)分野ですので、新天体の捜索に興味がある方や挑戦してみたい方
は、ぜひご参加ください。

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 日 時:11月13日(土)13:00~14日(日)17:00
 形 式:Zoomを利用したオンライン会議
 内 容:新天体捜索活動の紹介、新天体の研究発表、新天体観測の実践的な紹介、
     分科会、全体討議など
 講 演:「(仮) はやぶさ2が持ち帰った小惑星リュウグウのかけらから知りたいこと:
      サンプル分析における期待」
       薮田ひかる(広島大学)
     「最近の捜索活動」
       板垣公一(東亜天文学会)
     「LCO/GSPによる電子捕獲型超新星2018zdの観測研究」
       平松大地(Center for Astrophysics | Harvard & Smithsonian)
     「私の超新星探し」
       坪井正紀(広島天文協会/東亜天文学会)
     「広島大学かなた望遠鏡による新天体追跡観測」
       中岡竜也(広島大学)
 参 加:どなたでも
 申 込:以下のフォームから
      https://www.nayoro-obs.jp/stellanova2021/registration.html
 締 切:11月12日(金)
 参加費:無料
 主 催:新天体捜索者会議実行委員会
 共 催:広島大学宇宙科学センター(開催地世話人:中岡竜也、植村誠、
     川端弘治)
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オンラインでの開催ですので、この機会にぜひ新天体探査の最前線に
触れてみてください。

詳しくはこちらへ

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金星をみよう

2021-10-28 14:02:05 | 星空情報

ここのところ、夕方に西の空を見ると、宵の明星が輝いています。

宵の明星・明の明星は金星のことで、それぞれ太陽よりも東側に
位置している時、西側に位置している時にあたります。

他の星と比べると、圧倒的な明るさで輝いているので、すぐに見つけることができます。
星の明るさは5等級違うと明るさが100倍違い、金星の明るさは-4等くらいなので、
夜空の1等星の100倍明るいことになります。

そして、10月30日(土)に金星は東方最大離角を迎えます。

東方最大離角とは、地球から見た時に、地球よりも太陽に近い
ところを回る天体が太陽の東側に最も離れることをいいます。





望遠鏡で見ると、東方最大離角の時は半月の形に見えます。
そして、これから金星は内合に近付いていくので、形はだんだんと
細く、大きさはだんだんと大きく見えるようになります。



望遠鏡で見た金星の様子


太陽から離れているため、観察のしやすい時期ですので、
晴れていれば、ぜひ夕方に西の空を見てみてください。

また、これだけの明るさを持っていれば、昼間の青空の中に見つける
こともできますので、みなさんも昼間に星探しをしてみてはいかがで
しょうか?

ただし、人間は目標物のない空にピントを合わせるのが苦手です。
ピントが合わなければ、金星の方を向いていても気付きません。
遠くの景色や雲を使ったりして、遠いところにピントを合わせる工夫をして
金星探しを楽しんでみてください。

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秋の星座たち

2021-10-27 13:50:08 | 星空の楽しみ方
秋の星座たちが見ごろを迎えています。

11月5日(金)が新月となるので、これからしばらくは星空を
観察するのに絶好のチャンスです。

季節の星座とは夜8時頃に南に見えるものが、その季節の星座
なので、この時季に夜8時頃、南の空を眺めていただければ、
秋の星座たちが見えます。

ただし、最近は夜になると冷え込むことも多いので、寒さに対応
できる準備をして観察したほうがしっかりと楽しめると思います。

季節ごとに季節の星座を見つけるための目印があるので、それを
覚えておけば、そこから他の星座へ辿っていくことができます。

こちらを参考にしながら、ぜひ秋の星座を探してみてください。



秋の星座たち


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北極星の見つけ方(カシオペヤ座)

2021-10-22 14:06:02 | 星空の楽しみ方

星空を観察する時には、一番初めにしなければならないことがあります。

それは方角を知ることです。

方角を知る方法はいくつかありますが、星を使って方角を知る方法もあります。
それは“北極星(Polaris)”という名前の星を見つけることです。

星は時間が経つと東から西へと動いていきますが、北極星は一年中、昼も夜も
北の空にあって、そこから動きません。つまり、「北極星がある方角が北である」
ということになります。これを知っておけば、北極星におへそを向けて、正面が北、
右が東、左が西、後が南ということが分かります。

今日は、“カシオペヤ座”を使った見つけ方を紹介します。

カシオペヤ座はアルファベットの W または M の形に星が並んでいる星座です。

まずは図のような星の並びを探してみましょう。見つけたら、すそ野を延ばして
1つの山を作ります。次に作った山の頂上ともともとあった谷の星を結んで、
その線を谷の方向に延ばしていくと1つの星にぶつかります。これが北極星です。

一度は実際の空で試してみてください。



カシオペヤ座を使った北極星の見つけ方
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水星をみよう

2021-10-20 14:33:24 | 星空情報

肉眼で見ることができる惑星は、水星、金星、火星、木星、土星の5つ
です。これらのうちで最も見つけるのが困難なのが水星です。

水星は最も太陽の近くを回る惑星で、地球から見ると、太陽の近くを
行ったり来たりするような動きをするため、常に太陽の近くにあり、
とても見づらい天体です。

そして、10月25日(月)に水星が西方最大離角を迎えます。この前後
1週間ほどが明け方に水星を見るチャンスです。

それでも高度が5°ほどとかなり低いので、地平線まで見通せる場所や
高いところに登るなどして、空のかなり低いところが見える場所で観察
すると良いと思います。方角は東から少し南に寄ったあたりです。

朝5時30分頃に東の空の低いところを探してみましょう。
太陽が昇る前であれば、双眼鏡を使った方が見つけやすいです。

なかなか見つけづらいと思いますが、水星を自分の目で確認したことが
ある人は、そう多くはないと思いますので、ぜひ、この機会に探して
みてください。
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