呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

月と火星が接近

2023-02-25 13:48:46 | 星空情報
2月28日(火)の夜に空の中で月と火星が接近します。

今回は午後7時00分頃で考えると、3°ほどの距離に近付いています。
手をのばしてみた時の指の幅が約1°ですので、比較的近いといえます。

現在、火星は0.4等なので、月を目標に探せば赤く輝く姿がすぐに見つかる
と思います。さらに双眼鏡を使えば、同一視野の中に両方の天体をおさめる
ことができるでしょう。

午後7時の位置でいえば、南の空、ほぼ頭の真上あたりに見えます。
ここはちょうどおうし座の角の先、ぎょしゃ座との境界のあたりです。
高度が高すぎて長時間の観察はつらいかもしれせません。

また、月明かりで見難いかもしれませんが、月と火星があるのは冬の星空
の真っただ中ですので、あわせて冬の星座の観察にもチャレンジしてみて
ください。

西の空の低いところが見える場所であれば、金星と木星が明るく輝いて
いるのも確認できますよ。

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お役立ちツール

2023-02-23 13:18:28 | その他
今日は最近リリースされた天文・宇宙のお役立ちツールを2つ紹介します。
どちらも無料のツールですので、興味のある方はぜひ使ってみてください。

(1)天体観測支援ツール「SORA」
  Web上の学習支援ツールです。星座早見盤と天体望遠鏡の観察をサポート
 する機能があり、ワークシートと連動した学習を行うこともできます。また、
 ブラウザ上で動作するので、スマホなどですぐに利用することができます。
    天体観測支援ツール「SORA」

(2)「デジタル天体収集帖」
  無料のWebアプリです。観察した星や天体をスタンプという形で記録に残し、
 自分だけの天体図鑑を作ることができます。有名な星や星座などのスタンプを
 集めていくことで、楽しみながら星空や天文学の世界に触れることができます。
    「デジタル天体収集帖」
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シリウスをみよう

2023-02-22 13:46:47 | 星空情報

みなさんは、シリウスという星をご存じでしょうか。

おおいぬ座にあり、星座を形作っている星の中で最も明るい星(-1.5等)です。
シリウスという名は、「焼き焦がすもの」や「光り輝くもの」という意味で、
その昔、エジプトではシリウスの動きから暦を作り、ナイル川の氾濫を予測して
いました。

では、このシリウスが2つあるというのはご存じでしょうか。

実は、シリウスは連星と呼ばれる、2つの星がお互いの周りを回りあっているタイプ
で、肉眼でも明るく輝いて見えるのが「シリウスA」、肉眼では確認できず、望遠鏡
でやっと見えるのが「シリウスB」です。

シリウスBは星が一生を終えた後に残る「白色矮星」と呼ばれる種類の天体です。
見かけの明るさは8等なので、シリウスAの明るさに埋もれてなかなか見えません。

この2つの天体の軌道周期は約50年で、ここ数年間がお互いに最も離れた位置関係
にあるため、今がシリウスBを見るチャンスです。ただし、観察をするためには、
比較的大きな口径の望遠鏡が必要です。

また、「シリウスBチャレンジ」というキャンペーンも始まっていますので、
シリウスBが見えた方は(見えなかった方も)様子を報告してみてください。

その目で、シリウスBを確認したことのある人はそう多くないと思いますので、
興味のある方は、ぜひ観察にチャレンジしてみてください。

詳しくはこちらへ

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月と金星が接近

2023-02-18 13:22:50 | 星空情報

2月22日(水)に空の中で月と金星が大接近します。
さらに、少し離れたところに木星も見えますので、ぜひ3天体の共演をご覧ください。

今回の月と金星は夜7時00分頃で考えると、2°ほどの距離に近付いており、
双眼鏡だと同一視野に入るほどの接近具合です。

金星が約-4等ですので、肉眼でもすぐに見つけられます。
夜7時00分頃に西の空、高度15°あたりを見てみてください。
星座でいえば、うお座の方向です。

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H3ロケット1号機、打ち上げへ

2023-02-16 13:29:18 | 天文ニュース

明日(2月17日)の午前10時37分55秒にJAXAの新基幹ロケットである
H3の試験機1号機が先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)を載せて
種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。
※天候等によっては、打上げが延期される可能性があります。

打ち上げの様子はインターネットで中継される予定ですので、可能な
方はロケットの発射の様子を見てみてはいかがでしょうか。

詳しくはこちらへ

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