呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

シリウスBが最遠

2022-09-29 13:41:18 | 星空情報

みなさんは、シリウスという星をご存じでしょうか。

冬の代表的な星座であるおおいぬ座に位置し、星座を形作っている星の中で最も
明るい星(-1.5等)です。

実は、シリウスは2つの星がお互いの周りを回りあっているタイプ(連星)で、
肉眼で明るく輝いて見える「シリウスA」と肉眼では確認できない「シリウスB」
が存在します。

シリウスBは星が一生を終えた後に残る「白色矮星」と呼ばれる種類の天体です。
見かけの明るさは8等なので、シリウスAの明るさに埋もれて、大きな望遠鏡を
使ってもなかなか見ることができません。

ですが、2022年10月頃にこの2つの天体が最も離れた位置関係(軌道周期約50年)
になるため、ここ数年がシリウスBを見るチャンスです。その目で、シリウスBを
確認したことのある人はそう多くないと思いますので、興味のある方は、ぜひ観察
にチャレンジしてみてください。

といっても10月頃に冬の星空を観察をしようと思うと明け方近くになってしまい
ますので、冬まで待った方がよいかもしれません。


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国際お月見ナイト(2022)

2022-09-27 13:17:55 | 天文ニュース
10月1日(土)に国際お月見ナイトが開催されます。

これは、2010年から毎年行われているもので、世界中で同じ日に月を眺めよう
という国際的なイベントです。

対面だけではなく、オンラインでのイベントなど、様々な企画が世界中で
予定されていますので、これを機に世界中の人と共に月を眺めてみては
いかがでしょうか。もちろん、ご自宅で家族と一緒に月を眺めるのもよい
と思います。

また、かま天はちょうど定例観察会の日です。
お越しいただければバッチリ月を見ていただけますよ。
※ただし、天気にが悪いと見えません。

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木星が衝(2022)

2022-09-24 13:34:18 | 星空情報

9月27日(火)に木星が衝を迎えます。

衝とは太陽系の天体が地球から見て太陽の真反対に来ることを
指します。つまり、満月の時の月と同じような位置関係にその
天体が来るということです。この日が満木星ということですね。
満月と同じ状況なので、一晩中、木星を観察することができる
観察の好機となります。

かま天では土曜日に定例の観察会を開催していますので、この
機会にぜひ望遠鏡で木星の縞模様や衛星を観察してみてください。
※曇りや雨の場合、望遠鏡での観察はできません。

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秋分(2022)

2022-09-22 13:11:04 | 星空情報

今年は9月23日が秋分の日です。

「秋分」とは二十四節気の1つで、毎年9月23日頃に訪れます。
しばらくは今年同様に9月23日に秋分となることが多いですが、
これから長い目で見ると9月22日が秋分となることが増えて
いきます。

天文学の場合は、太陽が「秋分点」(太陽の通り道と空の赤道が
交わる2点のうちの1つ)を通過する瞬間(太陽の視黄経が180°)
を秋分と決めています。

秋分の日には昼と夜の長さがほぼ同じになりますが、大気による
屈折の影響等により、実際には昼のほうが少し長くなります。
また、秋分の日には、太陽は真東から昇り、真西に沈みます。
赤道上にいる人から見ると、太陽は正午に天頂(頭の真上)を
通り、北極点または南極点にいる人から見ると、太陽は地平線
と重なるように動くので、昇ることも沈むこともありません。

この日を境に、夜の長さがどんどん長くなっていきます。
天体観測ができる時間が増えていくということですね。

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夜空の明るさを測ろう(はくちょう座)

2022-09-21 13:06:26 | 天文ニュース

9月17日(土)~9月26日(日)までGLOBE at Night というキャンペーンが行われています。

これは光害(ひかりがい) の問題を啓発する活動の一環で、決められた日時に夜空を観察し、
星の見え方をインターネットで報告するものです。

光害とは無駄・過剰な人工光によって、星が見えにくくなってしまうことやエネルギーの浪費、
生態系への悪影響、人々の生活・健康への悪影響が発生してしまう問題です。

用意された観察シートに記入するだけなので、誰でも簡単に参加することができますので、
ぜひ、自分たちが住んでいる街の環境をチェックしてみてください。これから1週間ほどは
月明かりにほとんど邪魔されずに観察ができますので、今がチャンスです。

ちなみに、今回ははくちょう座が対象です。

詳しくはこちらへ

近年は人工の光(看板や外灯、ネオンサイン等)が空に漏れているせいで、星が見えにくく
なっています。空に無駄な光が漏れているわけですから、エネルギーも無駄になっています。
光害の問題が解決できれば、美しい星空を守れるだけでなく、エネルギー問題や温暖化問題
の解決にも役立つかもしれません。

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