大きな星は最後に爆発をしてなくなり、その爆発を超新星爆発と言います。
爆発後はしばらくの間明るく輝くので、観測から色々なことを知ることが
できます。しかし、いつどこで超新星爆発が起きるのかが分からないため、
これまで爆発の瞬間を捉えるのことはとても難しいことでした。
理論的な予測では星の内部の衝撃波が表面に伝わった時に短時間だけ
明るく輝く「ショックブレイクアウト」呼ばれる現象が起きると考え
られており、長年探し続けられていましたが、決定的な証拠は見つかっ
ていませんでした。
ところが、2016年9月にアルゼンチンのアマチュア天文家が発見した
超新星爆発の観測データを調べた結果、理論的に予測されるショック
ブレイクアウトの特徴とよく一致することが分かりました。
熱心な天文家と専門家の合わせ技で星の最後の瞬間に迫る成果が出た
瞬間でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/87/c89823ce8d3be74f5e5411eafcdc697b.jpg)
観測された画像
(画像:Bersten et al.)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/02/41738e15b0cd2390ccda3dcde2db43a9.jpg)
観測結果と理論モデル
(画像:Bersten et al.)
皆さんもしっかりと準備をして宇宙に対峙していれば、もしかすると
貴重な瞬間に立ち会うことができるかもしれませんよ。