「あかつき」定常観測へ

残念ながら、X線天文衛星「ひとみ」はダメになってしまいましたが、
金星探査機「あかつき」は１度、軌道投入に失敗したものの、その後
の再軌道導入に成功し、順調に航行を続けています。

観測機器の調整も進み、搭載されている６つの機器のうち５つが定常
観測へと移行しました。

これから観測・研究が行われいていき、目標である金星の大気の謎が
解明されていくことを期待します。



（画像：JAXA）

「ひとみ」を閉じる

2015年２月17日（水）に打ち上げを成功した、X線天文衛星「ひとみ」ですが、
３月26日（土）から通信不通となり、地上の望遠鏡などを使った観測から衛星
本体と見られるものが回転をしていること、軌道上に10個程度の物体が見つかる
など、「ひとみ」の一部が分解したことなどが分かっていました。

JAXAでは何とか復旧を試みてきましたが、衛星の状態やトラブルの原因究明を
行う過程で、太陽電池パドルが両翼とも根元から分離した可能性が高いことなど
から、衛星を復旧させることを断念しました。

位置を制御・認識するためのシステム系が姿勢を上手く処理できず、衛星が
回転し、構造的に弱い部分が破断されたと考えられています。

X線天文衛星は世界的にみても10年以上は打上げ計画がないので、
科学的に本当に大きな損失です（現在運用中のものはあります）。

とは言え、原因究明・対策をしっかり施して、未来へと繋げて欲しいです。


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マケマケに衛星

2006年に惑星の定義が決まり、それまで惑星に分類されていた
冥王星が“準惑星（dwarf planet）”に分類されることになりました。

惑星の定義は、簡単に言えば、
　（１）太陽の周りを回っていること
　（２）球形であること
　（３）軌道から他の天体を排除していること
の３つです。

準惑星は上の３つのルールのうち、（３）のみ当てはまらず、
しかも衛星ではない天体のことです。

現在、準惑星は５つあり、ケレス、冥王星、エリス、ハウメア、
マケマケです。

この度、準惑星の１つであるマケマケに衛星が発見されました。
これで、ケレス以外の４つの準惑星それぞれに衛星が発見され
たことになります。

また、衛星の動きを調べることで、質量を推定できるので、
そこから様々なことを知る手掛かりになりそうです。



（画像：NASA, ESA, A. Parker and M. Buie (Southwest Research Institute), W. Grundy (Lowell Observatory), and K. Noll (NASA GSFC)）

宇宙の研究にクラウドファンディング

近年、様々な分野でクラウドファンディングが活用されています。

クラウドファンディングとは、インターネットなどを通じて、不特定多数の人々が、
ある個人や組織にお金を出資するなどして、何らかの支援を行うことです。

天文分野の研究でもクラウドファンディングが活用されています。

研究者がいくら良いアイディアや素晴らしいスキルを持っていても研究を進めて、
その成果を世の中に発信していかなければ、あまり意味がありません。それには、
施設、装置、旅費など、どうしても色々なところにお金がかかるのです。

そしてこの度、Team BISTRO-Jのメンバーが星が生まれる現場の謎を解明する研究
を進めていくための研究者の渡航費を捻出することを目的に、クラウドファンディ
ングで寄付を募っています。金額によって、様々な特典も付いているようです。
このチームの中には中四国地方の大学に所属している方も何人かいらっしゃいます。

宇宙の謎を解明するための挑戦に興味のある方は、ぜひ、ご支援を！


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木星をみよう

５月３日（火）～５日（木）に「木星を見よう」を開催します。

大きな望遠鏡などを使って、太陽系最大の惑星である木星を観察
する予定です。表面の縞模様や周りを回る衛星の様子などを確認
できます。

また、当日に見える他の天体の観望や春の星空解説もありますので、
GWは、ぜひ、かま天にお越しください。



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　「木星をみよう」

　　日　時　：　５月３日（火・祝）～５日（木・祝）　20時00分～22時00分

　　場　所　：　かまがり天体観測館

　　対　象　：　どなたでも（予約不要）

　　参加費　：　大人200円、小人100円

　　問合せ　：　TEL　　0823－66－1166

　　　　　　　　　E-mail　　kama-bg@jewel.ocn.ne.jp

　　 備　考　：　雨天の場合は室内で星の話をします。

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