呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

GLOBE at Night(しし座)

2024-03-29 13:09:53 | 天文ニュース
3月31日(日)~4月9日(火)までGLOBE at Night というキャンペーンが行われます。

これは光害(ひかりがい) の問題を啓発する活動の一環で、決められた日時に夜空を
観察し、星の見え方をインターネットで報告するものです。

光害とは無駄・過剰な人工光によって、星が見えにくくなってしまうことやエネルギー
の浪費、生態系への悪影響、人々の生活・健康への悪影響が発生してしまう問題です。

用意された観察シートに記入するだけなので、誰でも簡単に参加することができます
ので、ぜひ、自分たちが住んでいる街の環境をチェックしてみてください。これから
2週間ほどは月明かりにほとんど邪魔されずに観察ができますので、今がチャンスです。

ちなみに、今回はしし座が対象です。

詳しくはこちらへ

近年は人工の光(看板や外灯、ネオンサイン等)が空に漏れているせいで、星が見え
にくくなっています。空に無駄な光が漏れているわけですから、エネルギーも無駄に
なっています。光害の問題が解決できれば、美しい星空を守れるだけでなく、エネル
ギー問題や温暖化問題の解決にも役立つかもしれません。

「電気を付けるな!」とはもちろん言いません(言えません)が、みなさんも、ぜひ
光害を減らす工夫をしてみてください。
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新天体を発見してみませんか?

2024-03-28 13:07:08 | その他

太陽系には小惑星や彗星など未発見の小天体がまだまだたくさんあると考えられています。

こうした未発見の天体をWebブラウザ上で誰もが捜索できるアプリ「COIAS」が公開されています。

COIASはすばる望遠鏡が取得した公開画像を使って、太陽系小天体の検出・測定・報告を行うことが
できるアプリです。これれまで8万を超える新天体候補の捜索に成功し、新天体候補のうちの45個は
追観測に成功し、さらに6つは太陽系外縁天体ということがわかりました。

詳しい使い方のガイドもありますので、「自分で新しい天体を見つけたい!」、「天文学に貢献したい!」
と思われる方は、ぜひチャレンジしてみてください。

詳しくはこちらへ

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新星がみられるかも

2024-03-27 13:15:10 | 星空情報

再帰新星の1つである「かんむり座T」が、そろそろ新星爆発を起こしそうです。

新星とは、星がなくなった後の芯(白色矮星)に隣の星からガスが降り積もり条件がそろうと
爆発して急激に明るくなるもので、私たちから見るとまるで星が突然に出現したように見える
ことから新星(Nova)と呼ばれています。

新星は条件がそろうたびに爆発が起きるので、数千年~数万年の間隔で何度も起こると考えら
れていますが、中には数十年の間隔で爆発するものがあります。こうした天体を「再帰新星」
とか「反復新星」などと呼びます。

かんむり座Tは、これまでにも2回爆発が観測されており、今年の2月~9月の間に再び爆発
するのではないかと予想されています。普段は10等くらいの明るさですが、爆発が起きれば、
2等ほど(北極星程度)の明るさになると思われます。

最も明るくなる極大期は数日程度ですので、いつでも観察ができるように準備しておくのが
よいと思います。これを見逃すと約80年後まで出会えませんので、せっかくのチャンスをぜひ
いかしてください。
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月食(2024)

2024-03-22 13:04:50 | 星空情報
3月25日(月)に月食が起きます。

と言っても「半影月食」と呼ばれる月食で、月が地球の薄い影の部分を通過し、
濃い影には入らないため、何気なく月を観ているだけでは月食が起きているのか
どうかは分かりません。

よほど注意深く観察するか、同じ設定で月食の最中&前後の月を写真に撮ると
明るさが変わっているのが分かる程度です。

しかも、今回は月の出の前に半影月食が始まっており、月の出からすぐに終了
してしまいますので、直接の観察は相当困難です。半影月食自体は14時前から
始まり、16時過ぎに最大、18時30分頃に終了します。月の出は18時26分です。

今回は、どこかのネット中継(があればですが)でご覧になるのがよさそうです。

次回は9月18日(水)に食分の浅い部分月食が起きますが、日本からみること
はできません。

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水星をみよう

2024-03-21 13:47:53 | 星空情報

肉眼で見ることができる惑星は、水星、金星、火星、木星、土星の5つです。
これらのうちで最も見つけるのが困難なのが水星です。

水星は最も太陽の近くを回る惑星で、地球から見ると、太陽の近くを行ったり来たり
するような動きをするため、常に太陽の近くにあり、とても見づらい天体です。

そして、3月25日(月)に水星が東方最大離角を迎えます。
この前後数日間ほどが夕方に水星を見るチャンスです。

それでも高度が10°以下とかなり低いので、地平線まで見通せる場所や高いところ
に登るなどして、空のかなり低いところが見える場所で観察すると良いと思います。
方角は西~西北西です。

午後7時00分に西の空やや北寄り、高度10°ほどのところを探してみましょう。
太陽が沈んだ後であれば、双眼鏡を使った方が見つけやすいです。

なかなか見つけづらいと思いますが、水星を自分の目で確認したことがある人は、
そう多くはないと思いますので、ぜひ、この機会に探してみてください。
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