呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

ラジオ出演

2015-06-29 13:05:20 | 天文台情報
明日、6月30日(火)の14:15からFMはつかいちに
生出演させていただくことになりました。

宜しければ、お聴きください。

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6月うしかい座流星群

2015-06-27 13:39:02 | 星空情報

今夜から明日の明け方にかけて、6月うしかい座流星群がピークを迎えます。

この流星群は出現数に変動があるため、2015年はどのくらいの流星が
現れるのか予想するのが難しいですが、通常はあまりたくさん見られる
ものではありません。

過去には、予想していなかった活動を示し、1時間に100個ほどの出現が
あった年もあります。

今年は活発な年になることを願うばかりですね。

この時季のうしかい座は午後9時頃にほぼ頭の真上にあります。
うしかい座から放射状に流れたような軌跡をとりますので、空のどこを
見ていただいてもOKです。ただし、月が明るいので、なるべく月明かり
に邪魔されない方向に向くのが良いかもしれません。また、うしかい座
の近くでは短い流れ星が多くなるので、少し離れたところを見た方が
長い流れ星を見ることができる確率があがります。

明日は休日ですし、晴れていれば流れ星探しはどうでしょうか?



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太陽観察

2015-06-26 13:11:08 | 天文台情報

呉市内のとある幼稚園がご来館くださいました。

室内で七夕にまつわる星の話をした後、屋外で太陽観察です。

天気はあまり良くない中、何とか太陽を確認できたようで、想像して
いたよりも小さく見える太陽に子供たちは驚いていました。

大人たちには宇宙や天文の話題は難しいイメージがあるようですが、
子供たちは以外にもすんなりと受け入れてしまいます。

宇宙のことが好きでもそうでなくても、広い世界観を持ったり、
自分で実際に体験したりすることは、これから成長していく上で、
とても重要な糧になるのではないかと思います。

子供たちを上手にリードしてくださる幼稚園・保護者の方たちに感謝です。


 
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金星と木星が接近

2015-06-25 13:27:50 | 星空情報

最近、夕方に西の空を見ると宵の明星が輝いています。

宵の明星は金星のことで、地球から見た時に太陽の東側に位置していると、
太陽が沈んだ後、つまり夕方に輝いて見えるので、そう呼ばれています。

そして、その近くには、金星ほどではないですが、木星が明るく輝いています。

今、この2つの明るい天体は日に日に近づいていく時期に入っています。

今日(6月25日)の時点では、手を伸ばして見た時の指3本分ほど(約3°)
離れたところにありますが、1日経つごとに月1個分(約0.5°)ほど近づいて
いきます。

肉眼でも十分に分かるので、これから1週間ほど毎日観察してみると、面白い
と思います。7月1日の最接近の時には約0.3°まで近づきます。

どんな様子か確認してみたい方は、夜8時30分頃に西の空を見てみてください。





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CR7

2015-06-24 14:07:21 | 天文ニュース

“CR7”と聞いて、何をイメージしますか?

サッカーが大好きな僕は、CR7の愛称を持ち、ポルトガル代表のキャプテンで、
レアル・マドリードに所属する“背番号7番 クリスティアーノ・ロナウド選手”
のことをイメージしてしまいます。

今回、VLTという望遠鏡を使った観測から、宇宙初期の明るい銀河であるCR7が
発見されました。この天体には、長年にわたって天文学者たちが探し続けてきた
種族Ⅲの星が含まれていると考えられます。

宇宙ができたばかりの頃、宇宙には水素とヘリウムくらいしかありませんでした。
今、私たちの身体や周りのモノを作っている炭素、窒素、酸素、鉄、・・・など
は、星の中で作られたものです。水素、ヘリウムより重い元素を重元素と言います。

星が一生を過ごす中で、重元素が合成されます。そして、一生を終えると重元素
を宇宙空間に放出し、宇宙に溶け込んで、また次の星が作られる材料に使われて
いきます。つまり、星は世代を経ていくたびに、重元素の含有量が増えていくの
です。

種族Ⅲの星は重元素が全く含まれていない星のことです。つまり、宇宙の最初に
生まれた第一世代の星ということになります。

私たちの周りに、重元素が存在するということは、太陽や地球は、何世代も経て、
重元素が増えた後の材料が集まって作られたものなのです。

これまで種族Ⅲの星が存在している証拠は見つかっていませんでしたが、
このCR7を詳しく調べることで、第一世代の星がどんなものだったかを
知ることができるかもしれません。

ちなみに、CR7という名前は“COSMOS Redshift 7”の略で、COSMOS領域にある
赤方偏移7の天体という意味があります。クリスティアーノ・ロナウド選手の
愛称にインスパイアされて名付けられたそうです。



(画像:ESO/M. Kornmesser)



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