呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

伝統的七夕(2017)

2017-08-25 14:00:15 | 星空情報

8月28日は七夕です。

と言うと、えっ!?と思われるかもしれませんが、本当です。

元々は旧暦の7月7日に行う秋のお祭でしたが、1873年の改暦後は新暦
(グレゴリオ暦)の7月7日に行われることが多くなりました。
ですから、旧暦の7月7日が本当の七夕の日ということになります。
2017の場合、旧暦の7月7日は新暦の8月28日に当たります。

七夕は1300年ほども前から行われている伝統的な行事で、沿岸の地域では、
前夜に願い事を書いた短冊を笹に飾り、7月7日の朝に海へ流すのが風習
です。また、本当の七夕の日には毎年必ず半月になります。夜半に月が沈み、
その後に天の川が見えるようになるのです。

8月28日(27日夜から28日朝にかけて)に昔の人が見ていたのと同じ
七夕の夜空を体験してみるのも良いかもしれませんね。

さて、みなさんはどんな願い事をしますか?





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宇宙を飛び続けて40年

2017-08-24 13:40:58 | 天文ニュース

1977年8月20日、9月5日と続けて、ある探査機が打ち上げられました。

ボイジャーです。

2機の探査機は太陽系の外惑星を探査することが主目的で、惑星の並びが
連続的に探査するのにちょうど良い時期を狙って、打ち上げられました。

1号は木星、土星、それらの衛星たち、2号は1号が訪れた惑星に加え、
天王星、海王星、それらの衛星たちも観測しました。

ボイジャーは宇宙を飛行し始めてから、今年でちょうど40年を迎えますが、
今でも両機ともに稼働しており、地球へと情報を送り続けてくれています。

現在の地球からの距離は1号が約210億km、2号が約170億kmです。
また、1号は人間が作ったものの中で最も遠くまで到達しており、星間空間
に飛び出た初めての人工物となりました。

ただ、さすがに40年も経つと、搭載されている原子力電池の出力が低下し、
現在は順々に観測機器を停止しつつあります。2030年頃には最後の観測機器
を停止し、探査機としての機能を完全に終了する予定です。

それでも、両機には「地球の音」というタイトルの金メッキされた銅板の
レコードが載せられており、その中には様々な言語のあいさつ、音楽、
動物の声、映像などが収められています。

いつかどこかの地球外知的生命体がボイジャーを発見し、レコードの中身
を解読してくれると嬉しいです。

40年の節目に、みなさんも暗く寒い宇宙空間を今でも飛び続ける2機の
ボイジャーのことを想像してみてはいかがでしょうか。







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宇宙から見た日食(2017)

2017-08-23 14:25:28 | 星空情報

日本時間の8月22日に起きた日食。

アメリカ本土を横断し、歴史上もっとも多くの方が観る
日食になるのではないかと、日食が起きる前から話題
でした。

(もちろん!)予定通り、日食は起き、雲の邪魔が入ら
なかった地域では、幻想的な光景を目の当たりにすること
ができたようです。

そして、宇宙からも様々な角度から日食が捉えられました。

アメリカの人工衛星に搭載されているカメラが捉えたのはコレ↓

(画像:NASA EPIC Team)


宇宙から見た日食中の地球です。
地球の上に月の影が落ち、それが移動していく様子が
しっかりと分かります。

この影の中にいた人たちだけが今回の日食を観ることが
できた人たちです。

こうしてみると、日食が宇宙を舞台に起きている現象だ
ということが良く分かります。

次に日本で皆既日食が起きるのは2035年ですので、あまり
遠くまで出向く気がなく、皆既日食を観ようと思われる方
は、あと18年、気長にお待ちください。



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日食(2017)

2017-08-19 13:29:56 | 星空情報

8月22日(火)午前1時45分頃~午前4時40分頃(日本時間)
にアメリカで皆既日食が起きます。

皆既日食は太陽と地球の間に月が入り、地球から見た時の
太陽全体を隠してしまう現象のことです。

皆既帯がアメリカの14州を通過するので、とても多くの方が
観ることができる日食として、注目されています。

日食は地球上で考えれば、年に0~3回起きていますが、
見ることのできる範囲が非常に狭いため、同一地域で日食を
見ることができる機会は非常に稀です。

2017年は地球全体では日食が2回あり、1つは2月26日の
金環日食、もう1つが今回の皆既日食です。残念ながら、
どちらも日本で観ることはできません。

ただし、インターネット中継等もありますので、Web上で
日食の様子を観察することはできると思います。
興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか?



(画像:NASA's Scientific Visualization Studio/Ernie Wright)


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銀河鉄道の旅 ~天の川をみよう~

2017-08-16 13:40:37 | 星空の楽しみ方

今週末、8月18日(金)~20日(日)に天の川の観察会を開催します。
 
今回は「銀河鉄道の夜」(著:宮沢賢治)に登場する天体たちを望遠鏡を
使って巡る予定です。(※直接見ることができない天体もあります)

アルビレオの観測所、蠍(さそり)の火など、天の川に沿って、
銀河鉄道の旅をします。
この夏、ジヨバンニになったつもりで、宇宙へ出かけてみませんか?
専門の職員による、夏の星空解説もあります。
  
また、星や宇宙のことで分からないことがあれば、専門職員が丁寧に
お答えしますので、夏休みの宿題に困ったら、ぜひ、かま天へ!
 
みなさま、ぜひご参加ください。





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 「銀河鉄道の旅~天の川をみよう~」

  日 時 : 8月18日(金)~20日(日) 20時00分~22時00分

  場 所 : かまがり天体観測館

  対 象 : どなたでも(予約不要)

   参加費 : 大人200円、小人100円

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