呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

ERGに応援メッセージを!

2016-02-27 13:50:53 | 天文ニュース

地球には宇宙から私たちを守ってくれるバリアがたくさんあります。

例えば、最も身近なものは“大気”ですね。
大気があるおかげで、宇宙を漂う塵は地上に到達する前に燃え尽き、
私たちに直接ぶつかることはありません。もし、大気がなく、塵が
直接ぶつかってきたら…、考えるだけで恐ろしいことです。
大気がバリアの役目を果たしている証拠として、流れ星が見られます。

そして、地球のバリアの1つに、磁石のバリアもあります。
地球が持つ磁力によって、宇宙から飛んでくる粒(荷電粒子)から、
私たちを守ってくれています。このバリアに伴う放射線帯を発見者の
名前をとって、ヴァン・アレン帯と呼びます。磁場がバリアの役目を
果たしている証拠として、オーロラが見られます。

これまでは、荷電粒子などが機器を壊したり、狂わせたりする原因
となるので、あまり詳しく調べてこられませんでしたが、この度、
ヴァン・アレン帯を詳しく観測するための衛星(ERG)が打ち上げられる
ことになりました。打ち上げは2016年度中に行われる予定です。

現在、JAXAでは、ERGに搭載する応援メッセージを募集しています。
応援メッセージは衛星のバランスウェイトの一部として、衛星とともに
宇宙へと旅立つそうなので、みなさんもぜひメッセージを送って
みてください。締切は3月25日(金)です。

詳しくはこちらへ




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閏年

2016-02-26 13:52:14 | その他

今年は閏年ですね。

現在、私たちが使用しているカレンダー(グレゴリオ暦)では、
閏年は2月の末に1日を足して、366日の年にします。

これは、地球が太陽の周りを約365.25日の周期で回っているためで、
毎年0.25日(4分の1日)ほどずれてしまいます。そこで、ずれが
およそ1日分となる4年に1度、366日の年を作って、ずれを解消
させるのです。

ですが、地球の公転周期をもっと正確に表すと、365.2422日です。
毎年、0.2422日分だけずれていくので、実は、4年経っても正確に
1日分がずれる訳ではないのです。約0.03日ほど足りません。この
ままでは400年で3日もカレンダーがずれてしまいます。

それで、
 (1)西暦年が 4で割り切れる年は閏年
 (2)西暦年が100で割り切れる年は閏年にしない
 (3)西暦年が400で割り切れる年は閏年
というルールができました。

これを使えば、約3300年で1日のずれにすることができます。


私たちが今、当たり前に使っているカレンダーも大昔から様々な
工夫やたくさんの種類が使われて、現在に至っているのです。

閏年の1日から膨らませて、「どんなカレンダーがあるのか」、
「1年の日数をどうやって決めたのか」や「どうすれば、1/4日
のずれが分かるのか」など、自分で考えて、自分なりの答えを
見つけ出してみると面白いかもしれません。




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FRBの謎

2016-02-25 14:01:41 | 天文ニュース

宇宙にはまだまだたくさんの謎が満ちています。

その中の1つに高速電波バースト(FRB)という現象があります。

これは電波で観測される短時間(数ミリ秒)のフラッシュ現象で、
発生する仕組みどころか、どのくらい遠くで起きているものなのか
すら分かっていませんでした。

今回、東京大学などを含む国際研究チームが、オーストラリアのパークス
電波天文台で観測されたFRBをすばる望遠鏡で追観測し、その場所にFRBが
発生したと思われる楕円銀河があることを発見しました。そして、この銀河
のスペクトルから、約50億光年の距離にある天体だということが判明し、
FRBの正確な距離が世界で初めて明らかにされました。

また、波長による到達時間の違いから、地球とこの天体との間の電子密度
を推定したところ、「ミッシングバリオン問題」と呼ばれる未だ未検出の
物質が、宇宙論で予想される通りに存在することが実証され、問題が解決
されました。

これから、さらに観測や研究がなされ、発生機構などFRBの正体が明かされ
ていくことでしょう。


詳しくはこちらへ



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応募殺到!

2016-02-24 13:04:21 | 天文ニュース

アメリカ航空宇宙局(NASA)では、2015年12月からアメリカ人を
対象に宇宙飛行士の候補者を募集していました。

これに応募した人が、なんと!約1万8000人!!
予定では10人前後を宇宙飛行士候補として選ぶ予定ですので、
倍率は2000倍ほどにもなります。

今回の募集は将来の火星への有人ミッションを視野に入れており、
人類初の火星への到達に魅力を感じて応募した人も多かったのでは
ないでしょうか。

前回、NASAで宇宙飛行士候補を募集したのは2012年、日本で募集が
あったのは2008年です。

次回はいつ募集があるのか分からないので、挑戦したい方は、
今のうちからしっかりと準備をしておかないといけないですね。


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OAO特別観望会(2016春)

2016-02-20 13:34:19 | 天文ニュース

かま天が提案し採用された太陽系外惑星「アマテル」を発見した観測所である
岡山天体物理観測所(OAO)で特別観望会が開催されます。

国内で2番目の大きさを誇る口径188cm望遠鏡を使用して、木星とおおぐま座
のインテルクルース(2008年にこの星を回る惑星がOAOで発見され、昨年の
太陽系外惑星命名キャンペーンで岡山アストロクラブが提案したアルカス
という名が付きました)を観望予定だそうです。

開催日は4月2日(土)で、参加をご希望の方は3月11日(金)までに(必着)
往復はがきで所定の応募先へお申込みください。応募者多数の場合は抽選です。

春休みの思い出にOAOへ行ってみてはいかがでしょうか?

なお、3月21日(月・休)には県民の浜でOAOの所長である泉浦秀行さんの
講演会も予定していますので、こちらにもぜひご参加ください。


詳しくはこちらへ



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 「太陽系外惑星って、なに?」

  日 時 : 2016年3月21日(月・休)

         14時30分~16時00分(受付開始14時)

  講 師 : 泉浦秀行 准教授(国立天文台岡山天体物理観測所 所長)

  場 所 : 県民の浜 輝きの館

  対 象 : どなたでも

  参加費 : 無料

  定 員 : 60名(先着順)

  問合せ : TEL  0823-66-1166

         E-mail  kama-bg@jewel.ocn.ne.jp

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