今日は春の代表的な星座の1つである「しし座(Leo)」を紹介します。
北斗七星の柄の部分のカーブ(春の大曲線)を延ばすと見つかる、アークトゥールス、スピカ
という明るい2つの星が見つかったら、もう1つ星を足して、三角形を作ってみましょう。
最後に足した星はしし座のデネボラ(しっぽという意味)と言い、この三角形を「春の大三角」
と言います。
しし座は比較的形が分かりやすく、頭から胸にかけての部分には、“?”マークを裏返したような
星の並びである「ししの大鎌」があります。これがしし座の目印です。
胸のところには、1等星である「レグルス(小さな王)」が輝いています。この星は21個ある
1等星の中では最も暗い星ですが、太陽の通り道(黄道)にある唯一の1等星で、航海の目印
として使われてきました。青白色をしており、距離は約80光年です。
しし座は、勇者ヘルクレスと闘った、ネメアの森に棲む人食いライオンです。
このライオンは矢を跳ね返すほど頑丈な体をしており、人々から大変に恐れ
られていました。王様に退治を命じられたヘルクレスは、力づくで三日三晩
首を絞め続け、やっと倒すことができました。
これで、春の大三角もできましたね。
春の大曲線、春の大三角ときたら、次は「春のダイヤモンド」を作ってみましょう。