呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

火星移住計画

2016-09-30 13:18:46 | 天文ニュース

メキシコで開催された宇宙会議で、アメリカのスペースX社がすごい計画を発表しました。

2020年代後半の飛行を目指して、惑星間輸送システムを開発するというものです。

これは、直径12m、全長78mの超大型ロケットで、100人乗りの宇宙船を打ち上げるという計画です。
ロケットと宇宙船は再使用可能で、軌道上で燃料補給を行うことで火星へ450tの輸送能力があり、
木星の衛星であるエウロパや土星の衛星であるエンケラドゥスやエウロパへ行くことも可能なようです。

まずは、2018年から無人輸送船で火星に物資を送り、その後、少数の技術者を送り込み必要な施設を
建設、準備が整えば1,000機もの有人宇宙船を送り込み、40~100年をかけて100万人が火星に住める
ようにするのが目標だそうです。

課題はたくさんあるものの、丸っきり非現実的な計画というわけではなく、スケジュール・規模などが
計画通りに進まないまでも、そう遠くない将来に人類が火星に住む日が実現されるかもしれません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エウロパに間欠泉

2016-09-28 14:41:24 | 天文ニュース

木星の衛星であるエウロパに改めて間欠泉があることが確認されました。

もともとエウロパの表面を覆う厚い氷の下には海があると考えられており、
それを示す強い証拠と言えます。もし、海底に熱水噴出孔などの熱源が
あれば、生命が生まれているかも。

これまでは厚い氷を掘削して海を調べる方法が考えられてきましたが、
間欠泉があれば、エウロパの周りを探査機を周回させるだけで、内部の
海について、かなりのことを調べることができそうです。


エウロパの姿(画像:NASA/JPL/DLR)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週のISS

2016-09-27 14:24:17 | 星空情報

この1週間は夜に国際宇宙ステーション(ISS)を見るチャンスです。

確認しやすい日時を以下に挙げておきますので、ぜひISSの観察にチャレンジ
してみてください。

見え方は、点滅しない明るい点が空の中を移動していきます。


広島での予報(9月27日~10月3日)は以下のとおりです。
※軌道の関係で多少変わる可能性もあります。

--------------------------------------------------------------

9月28日 

 時間 : 19時47分~19時50分 

 方角 : 西南西~西北西

 高度 : 13~36°

-------------------------------------------------------------

9月29日

 時間 : 18時55分~19時01分 

 方角 : 南西~北東

 高度 : 11°~87°~16°

-------------------------------------------------------------

10月1日

 時間 : 18時47分~18時53分 

 方角 : 西南西~北北西~北北東

 高度 : 10°~32°~12°

-------------------------------------------------------------




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謎の天体の正体を解明!?

2016-09-24 13:39:54 | 天文ニュース

宇宙には不思議な天体がたくさんあります。

その中の1つに規則正しい周期変化をしながらX線を強く放つ天体があり、
正体が謎のままでした。

候補として考えられたのは、ブラックホールと中性子星。ですが、以下の
理由でどちらも問題がありました。

ガスを吸い込んでいるブラックホールの周囲からはX線が強く出てきますが、
ブラックホールは規則正しい周期で変化するようなパルスは出しません。
パルサーと呼ばれる中性子星はパルスを出しますが、これまで考えられて
きた光り方ではX線で明るく光るのは難しいです。

さて、この天体の正体は?

この謎を解き明かしたのは国立天文台のスーパーコンピュータである
「アルテイ」です。

国利天文台の研究グループは、パルサーについて、両極方向にでるビームが
光って見えているというこれまでの考え方ではなく、磁場の極にできるガス
の柱の側面が光って見えているという考え方を「アルテイ」を用いた計算
シミュレーションで確かめました。

そうすると、この謎の天体が強いX線を放つことも光り方も上手く説明でき
ることが分かりました。

このような方法で光ることが可能かどうかが多次元シミュレーションで
確かめられてのは初めてのことです。


従来、考えられていたパルサーの光り方
(提供:国立天文台)

今回、シミュレーションで確認されたパルサーの光り方
(提供:国立天文台)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水星をみよう

2016-09-23 14:14:10 | 星空情報

肉眼で見える5つの惑星のうちで最も見つけるのが困難な水星を
見るチャンスです。

最も良いのは9月29日(木)の朝5時頃。
高度が5°ほどとかなり低いので、地平線まで見通せる場所や高い
ところに登るなどして、空のかなり低いところが見える場所で観察
すると良いと思います。
方角は東です。

29日であれば、細い月を目印にして、そこから手を伸ばして見た時
のこぶし1個半ほど低いところを探すと見つかるかもしれません。

水星を確認したことがある人は、そう多くはないと思いますので、
ぜひ、この機会に探してみてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする