土星が衝（2023）

８月28日（月）に土星が衝を迎えました。

衝とは太陽系の天体が地球から見て太陽の真反対に来ることを
指します。つまり、満月の時の月と同じような位置関係にその
天体が来るということです。この日が満土星ということですね。
満月と同じ状況なので、一晩中、土星を観察することができる
観察の好機となります。

今年はみずがめ座の方向にあります。

また、かま天にきていただければ、大きな望遠鏡で土星を観察
することができますので、環の様子などをご覧になりたい方は、
ぜひ、お越しください。

スーパーブルームーン（2023）

明日（31日）は満月です。

しかも、2023年で１番大きな満月です。

近年はこのような満月を「スーパームーン」と呼んだりしていますが、
正式な天文用語ではありません。

月は地球の周りを楕円を描いて回っていますので、近づいたり、遠ざかったり
を繰り返しています。そして、地球に最も近づいたタイミングで満月になると、
少しだけ大きく、明るく見えます。

今回の満月は約35万7300kmで起こります。月までの平均距離が約38万kmで
あることを考えると、２万km以上も近いことになります。

遠い時の満月と近い時の満月では大きさが１割以上も違うので、注意深く
観察すれば、違いことに気付くことができるかもしれません。

さらに、明日の満月は「ブルームーン」でもあります。

英語で、“once in a blue moon”は「めったにない」とか「稀な」という意味です。

満月から満月までの日数は約29.5日なので、月初めに満月となると月終わりにも
満月になることがあるのです。

そして、月初めの満月をファーストムーン、月終わりの満月をブルームーンと呼ぶ
ことがあり、ブルームーンを見ると幸せになれるという言い伝えも残っています。

ただし、ブルームーンも天文用語ではなく、その日だけ月が青く見えるということ
もありません。あくまで、once in a blue moon というだけです。

みなさまも満月を見て幸せを感じてみはいかがでしょうか？

XRISM／SLIMの打ち上げ

８月27日（日）09時30分にX線分光撮像衛星「XRISM」と小型月着陸実証機「SLIM」
が搭載されたH-ⅡAロケット47号機が種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。

XRISM（X-Ray Imaging and Spectroscopy Mission）は、2016年に打ち上げられた
X線天文衛星「ASTRO-H（ひとみ）」の後継機（代替機）で、軟X線を観測すること
で、銀河団の力学的進化や宇宙の化学的進化、時空構造などの謎に挑みます。

SLIM（Smart Lander for Investigating Moon）は、無人の月探査機／着陸機で、
誤差100ｍの精度で月面への軟着陸を目指します。成功すれば日本初（世界では
５か国目）の成果となります。

打ち上げのライブ中継も予定されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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古川さん、いよいよ宇宙へ！

２度打ち上げが延期となっていた宇宙飛行士の古川聡さんが搭乗する
クルードラゴン宇宙船がいよいよ明日（25日）に打ち上げられます。

打ち上げは、８月25日（金）16時49分（日本時間）です。

また、打ち上げやISS到着の模様はJAXAのYouTubeチャンネルで生配信
される予定ですので、興味のある方はぜひご覧ください。

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チャンドラヤーン３号

2023年７月14日に打ち上げられたインドの月探査機であるチャンドラ
ヤーン３号に搭載されている月着陸機ヴィクラムが、本日（23日）の
21時頃（JST）に月面への着陸にチャレンジします。

成功すればロシア、アメリカ、中国に次ぐ４か国目の成果です。

チャレンジの模様はネットでのライブ中継も予定されていますので、
興味ある方はぜひご覧ください。

ライブ中継はこちら