呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

クイズかま天(20ーQ)

2021-03-27 13:36:30 | 星空の楽しみ方

だんだんと暖かくなり、過ごしやすくなってきましたね。
それでも夜は冷え込む日があるので、星空散歩の時には
油断しないよう心掛けてください。

では、ここでクイズです。

Q:これは何座でしょうか?





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おとめ座で食

2021-03-26 14:31:18 | 星空情報
3月30日(火)の夜におとめ座のκ星(カン)の食が起きます。

食とは、ある天体が他の天体を隠してしまう現象のことで、今回は月による
恒星食です。4.2等の星が満月に近い月に隠されるので、明るさの差が大きく、
肉眼よりも双眼鏡や望遠鏡での観察をおすすめします。

東南東の空の低いところで起こり、月が昇ってきたときにはすでに食の最中
です。呉市では21時08分頃に月の影の部分から出現します。

おとめ座のκ(カッパ)星であるKang(カン)は昔の中国や日本で十二星座の
役割を担っていた二十八宿の1つ亢宿(kang、こう)の基準星として用いられ
ていた星です。地球から約230光年離れており、表面温度は約4000℃、巨星に
分類されています。





チャレンジされる方はしっかりと準備をして観察に備えてください。
夜の寒さにも耐えられるようにしておきましょう。

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クイズかま天(19ーA)

2021-03-24 14:03:09 | 星空の楽しみ方

さて、クイズかま天(19)の答えです。

Q:これは何座でしょうか?





答えは、
A:おうし座(Taurus)





おうし座はオリオン座と向かい合っている星座で、1等星であるアルデバランが目印です。
アルデバランからVの字に並ぶ星の並び(ヒヤデス星団)が牡牛の顔。なお、左目の部分に
あたるアイン(目という意味)という恒星には日本のグループが惑星を発見しており、その
惑星にはかまがり天体観測館が提案したアマテルという名が付けられています。

アインは地球から約150光年離れたヒアデス星団の中にある恒星で、質量は太陽の約3倍、
年齢は約6億歳で人生の終盤にさしかかっている星と考えられています。アマテルは望遠鏡
を使っても見えませんが、アインは肉眼でも確認できるので、ぜひ、牡牛の左目に注目して
みてください。

また、牡牛の背中のところには、“すばる(プレアデス星団)”という星の集まりがあります。
肉眼では6つほどの星の集まりに見え、双眼鏡や望遠鏡では数十個の星を確認することができ
ます。清少納言が書いたとされる枕草子の星の段には「星はすばる。ひこぼし。ゆうづづ。…」
というように登場し、昔もすばるが一番面白いと感じていた人がいたようです。

この他、おうし座には藤原定家が書いた明月記に登場する超新星爆発の名残である“かに星雲”
などがあり、みどころ満載の星座の1つです。

おうし座は、大神ゼウスが変身した白い牡牛の姿です。その姿に惹かれて近づいたエウロパ姫を
背に載せて、海の上を走り去り、辿り着いた地域がヨーロッパと呼ばれるようになったと云われ
ています。

日本でも海外でも古くから親しまれてきた星座ですので、ぜひ見つけてみてください。


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春分(2021)

2021-03-19 13:45:50 | 星空情報

2021年は3月20日が春分の日です。

春分とは二十四節気の1つで、しばらくの間は3月20日か3月21日です。
清明(4月5日頃)までの期間のことを指す時もあります。

昼夜の長さがほぼ同じになりますが、日の出、日の入りの決め方と、
大気による屈折の影響により、実際には、夜よりも昼の方が長くなります。
また、春分の日には、太陽は真東から昇って真西に沈みます。

天文学では、太陽が春分点と呼ばれる場所を通過する瞬間を春分と定義しています。
春分点とは、地球の赤道(面)を空まで伸ばしていった「天の赤道」と空の中を
1年かけて太陽が動いていく通り道である「黄道」が重なっている2点のうち、
太陽が南半球側から北半球側に移る点(昇交点)のことです。

さらに、春分点は天文学ではとっても重要で、星の位置の基準の1つになっています。
空にも地球で言う緯度・経度のようなものがあり、緯度に当たるものを赤緯、経度に
あたるものを赤経と言います。これが星の住所になっているわけです。

緯度と赤緯は赤道(天の赤道)を基準としています。一方、経度はロンドンの
旧グリニッジ天文台を通る子午線(測地系によってちょっと違います)、
赤経は春分点を通る子午線を基準にしています。

ところが、この春分点は約26,000年の周期で動いています(歳差運動)。
このため、同じ住所でもそこにある星が違うというようなことが起きてしまいます。
つまり、時代によって「北極星」と呼ばれる星が変わってしまうのです。
例えば、これから1万年くらい経つと、こと座のベガ(織姫)が北極星となります。
もちろん、天文学では住所が変わっても困らない方法がちゃんと確立しています。
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アストロ・ノグチ目撃ミーティング

2021-03-18 13:23:56 | 天文ニュース
現在、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗中の国際宇宙ステーション(ISS)。

このISSを全国で一斉にみようというキャンペーンが行われます。

実施の日時は3月19日の午後7時頃。
前日の18日にも予行演習が行われる予定です。

広島(かまがり天体観測館)では、
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03月18日

 時間 : 19時40分~19時46分 

 方角 : 西南西~北西~北北東

 高度 : 10°~47°~23°

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03月19日

 時間 : 18時53分~19時00分 

 方角 : 南西~北北西~北東

 高度 : 10°~90°~10°

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に見える予定です。
※広島でも場所によって多少の違いがあります。

見え方は、点滅しない明るい点が空の中を移動していきます。
(点滅していれば、航空機です。)

特に広島の場合、19日はちょうど頭の真上をISSが通過する
というとても貴重な機会です。

さらに、18日は大竹市~廿日市市~広島市西部~広島市北部に
かけて、月の真ん前をISSが通過する様子を見ることができます。
ISSが現れる時間に月を撮影しておけば、ISSの姿も一緒にとらえ
ることができるかもしれませんね。

この2日間は逃せません!


詳しくはこちらへ


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