呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

火星と土星が接近

2018-03-30 15:55:59 | 星空情報

4月3日(火)の明け方に空の中で火星と土星が大接近します。

今回は約1°の距離まで近付きますので、肉眼や双眼鏡を使って、
火星と土星が接近している様子を観察してみましょう。

朝4時頃であれば、南の空からやや東寄りの方角、高度25°あたりに
見えます。

両方とも約0等と、比較的明るいので、すぐに見つけることが
できると思います。

また、前後数日間、観察をすれば、火星と土星との位置関係が
変わっていく様子も容易に分かるでしょう。

ぜひ、早起きをして、観察にチャレンジしてみてください。



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天宮1号が落ちてくる!?

2018-03-29 13:29:38 | 天文ニュース

2011年に打ち上げられた中国の宇宙ステーションが3月30日~4月2日
の間に地球へと落下してくるとみられています。

大きさは本体がおよそ10m×3m、太陽電池パネルが7m×3mです。

2016年から制御不能になり、薄い空気の抵抗を受けるなどして減速する
ことで、次第に高度を下げてきていました。

現段階で落下の日時や地点を予測することは難しく、今のところ数日中
に、北緯43°~南緯43°の間のどこかに落ちることしかわかりません。

ステーションのほとんどは地上に到達する前に燃え尽きてしまうと
思われますが、一部分が落下してくる可能性はあります。ただし、
直接人間に被害出る可能性はかなり低いとみられています。

広島では大気圏突入前の数日間、明け方に天宮1号が上空を通過
していくのを見ることができます。

広島での予報(03月30日~04月01日)は以下のとおりです。
※軌道の関係で多少変わる可能性もあります。
--------------------------------------------------------------

03月30日 

 時間 : 04時31分 

 方角 : 東

 高度 : 13°

-------------------------------------------------------------

03月31日

 時間 : 05時30分~05時33分 

 方角 : 西北西~北北西~北北東

 高度 : 10°~18°~10°

-------------------------------------------------------------

04月01日

 時間 : 04時59分~05時01分 

 方角 : 北北西~北北東

 高度 : 18°~10°

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どんな結果になるか見届けたいと思います。



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OAOが役割を終了

2018-03-28 14:23:49 | 天文ニュース

1960年から国内最大の天体物理観測所として活躍してきた
岡山天体物理観測所(OAO)が2018年3月末をもって、
国立天文台の施設としての役割を終えることになりました。

1962年から全国の天文学者を受け入れながら、たくさんの
天文学的な成果を出し続けてきた施設が1つの節目を迎え、
新たな時代に突入します。

2015年にかま天が名付け親となった太陽系外惑星「アマテル」
もOAOに設置されている口径188cm反射望遠鏡によって2007年
に発見されたものです。



(画像:国立天文台)


今後は東京工業大学の研究グループを中心に自己負担での
運用へと引き継がれるそうです。また、京都大学が建設中の
口径3.8m望遠鏡との連携なども検討されています。

国立天文台の施設としての役割は終了しても、新たな形で
活躍が期待されます。

なお、OAO全史としてWebサイト上にこれまでの歩みや成果
などがまとめられていますので、興味がある方はぜひご覧
ください。

詳しくはこちらへ


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ISSをみよう

2018-03-23 14:30:28 | 星空情報

この1週間は夜に国際宇宙ステーション(ISS)を見るチャンスです。

確認しやすい日時を以下に挙げておきますので、ぜひISSの観察に
チャレンジしてみてください。
(高度20°以上のものを挙げていますので、これよりも低い高度での
通過であれば、他にもいくつかあります。)

見え方は、点滅しない明るい点が空の中を移動していきます。

広島での予報(03月23日~03月29日)は以下のとおりです。
※軌道の関係で多少変わる可能性もあります。

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03月23日 

 時間 : 19時16分~19時20分 

 方角 : 南~南東~東

 高度 : 13°~27°~22°

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03月24日

 時間 : 20時00分~20時04分 

 方角 : 南西~北西~北北西

 高度 : 11°~43°~40°

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03月25日

 時間 : 19時07分~19時14分 

 方角 : 南西~東北東~北東

 高度 : 10°~75°~10°

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03月27日

 時間 : 19時00分~19時06分 

 方角 : 西南西~北西~北北東

 高度 : 12°~34°~11°

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春分

2018-03-22 16:48:09 | その他

昨日は2018年の春分の日でした。

春分とは二十四節気の1つで、しばらくの間は3月20日か3月21日です。
清明(4月5日頃)までの期間のことを指す時もあります。

昼夜の長さがほぼ同じになりますが、日の出、日の入りの決め方と、
大気による屈折の影響により、実際には、夜よりも昼の方が長くなります。
また、春分の日には、太陽は真東から昇って真西に沈みます。

天文学では、太陽が春分点と呼ばれる場所を通過する瞬間を春分と定義しています。
春分点とは、地球の赤道(面)を空まで伸ばしていった「天の赤道」と空の中を
1年かけて太陽が動いていく通り道である「黄道」が重なっている2点のうち、
太陽が南半球側から北半球側に移る点(昇交点)のことです。

さらに、春分点は天文学ではとっても重要で、星の位置の基準の1つになっています。
空にも地球で言う緯度・経度のようなものがあり、緯度に当たるものを赤緯、経度に
あたるものを赤経と言います。これが星の住所になっているわけです。

星の世界では春分が1年の始まりと言っていいほどなので、これからが
いよいよ新しい星の1年に突入です。



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