2025年5月は20日(火)が下弦の月、27日(水)が新月です。
21時頃に観察をすると想定すると、これから2週間ほどは月明かりに邪魔されずに
星空を観察することができます。
では、うまく星座を見つけるにはどうしたらよいでしょうか?
星空を散歩する時に、まずやることは「方角を確認」することです。
では、次にやることは何でしょうか?
それは、「南を向く」ことです。
季節の星座という言葉がありますね。これは「その季節の夜8時頃に南の空に見える星座」
のことを指しています。といっても、かなり広い範囲に広がっていますし、ある日突然、
季節の星座が変わるわけではないので、およそ夜8時、およそ南ということです。
ですから、南を中心に星座を探せば、比較的見つけやすい、有名な星座たちを眺めることが
できます。
今の季節なら、夜8時に南の空を見れば、春の星座たちが輝いているということになります。
(最近は夜8時はまだ空が暗くなりきっていないので、夜9時頃がおすすめです。)
南に春の星座、西に冬の星座、東に夏の星座という具合です。
方角を確認して星空散歩の準備が整えたら、季節の星座を探してみましょう。
季節ごとに季節の星座を見つける目印があるので、目印を見つけて、そこから辿っていけば、
たくさんの星座を見つけていくことができます。
春の星座を見つけるための目印は「北斗七星」です。
北斗七星は「北の空にある柄杓の形をした七つの星」という意味です。
北斗七星をスプーン(ひしゃく)の形に見た時の柄の部分のカーブを延ばしていくと、
うしかい座のアークトゥールスというオレンジ色をした1等星に辿り着きます。さらに
延ばしていくと、青っぽい色をしたおとめ座のスピカ、もっと延ばすといびつな四角形
のからす座にたどりつきます。
これで3つの春の星座が見つかります。
この北斗七星の柄から延ばした線を「春の大曲線」といいます。
次に、アークトゥールス、スピカ、デネボラ(しし座)を結んで「春の大三角」、春の大三角に
コル・カロリ(りょうけん座)を足して「春のダイヤモンド」を作ります。
これで主な春の星座が見つかります。
今が星空散歩にはよいタイミングです。
ぜひ、探してみてください。

春の星座たち

春の星空の目印