太陽と同じように自ら光る天体を恒星と言います。
恒星の中には様々な原因で明るさが変わるもの(変光星)があります。
例えば、2つ以上の恒星が回り合い、お互いに隠し合うことで明るさが
変わるもの(食変光星)、自らが膨らんだり縮んだりすることで明るさ
が変わるもの(脈動型変光星)などです。
変光の仕方などを調べれば、その原因はおよそ分かってしまうものなの
ですが、どうにも分からない変光星が発見されました。
その天体は、はくちょう座にある「KIC 8462852」という恒星です。
他の恒星には見られない短期間の間の非周期的な大きな減光を示したの
です。その原因には、色々なアイディアが出されましたが、未だによく
分かっていません。
最もらしいのは、恒星の周りに彗星群があり、それらが光を遮っている
という考えです。ただ、この考えでは長期間に渡る減光を説明できそう
にありません。
面白いアイディアとしては、「ダイソン球」というものです。
これは、ある文明が発展していった時に、恒星のエネルギー(光や熱)
を余すことなく使用するため、恒星自体を人工のリングや球殻で覆って
しまうという考えです。
KIC 8462852恒星系に地球よりもさらに発展した文明が存在していた
としたら、その人たちが恒星をダイソン球で覆ってしまった(しようと
している)ために、恒星が暗く観測されるのだというのです。
さらに観測が進めば、この不思議な恒星の減光の原因も突き止められる
ことでしょう。その結果が実に楽しみです。
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