呉市かまがり天体観測館

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流れ星って何?

2015-08-11 16:26:14 | その他

そろそろ、ペルセウス座流星群のピークです。
今年は条件も良いので、天気さえ良ければ、たくさんの流れ星に
出会うことができるのではと、とても期待されます。

そもそも、流れ星とは一体どういう現象なのでしょうか?

まず、流れ星とは宇宙を漂っているチリが地球に突っ込んできて、空気と
擦れて燃えているものです(正確には衝撃波で加熱されます)。
つまり、宇宙ではなく地球の中で起きているもです。

通常は小さな砂粒程度のものが燃えるので、高度80km~100km くらいで消えて
しまいますが、もう少し大きいサイズのものは、地球大気のより下層まで入り
込んできてとても明るく輝きます。これを火球と呼んでいます。火球よりもっと
大きいサイズで、燃え尽きずに地上まで落ちてきたものを隕石と言います。

流れ星には群流星と散在流星という2種類があります。群流星がいわゆる流星群
に属する流星で、流れた跡を逆さに辿っていくと空の中のある1点に集まります。
この点を放射点とか輻射点と言って、この点がどの星座の中にあるかで、流星群
の名前が決まっているものがほとんどです。つまり、○○座流星群の流れ星は、
○○座の中のある1点から放射状に流れ星が流れたように見えます。

ただし、放射点付近では短い流星が、離れたところでは長い流星が見える可能性が
高いので、放射点近くばかりを見るのは、おススメしません。

一方、流星群に属さない散在流星は放射点がはっきりせず、ランダムに流れます。
散在流星は毎日1時間当たり数個程度は流れています。

流星群の中でも1時間あたりの流れる数が比較的多い流星群3つを年間三大流星群
と呼んでいます。

 ペルセウス座流星群 : 7月20日~8月20日(極大日: 8月13日頃)
 ふたご座流星群   : 12月5日~12月20日(極大日:12月14日頃)
 しぶんぎ座流星群  :  1月1日~1月 7日(極大日: 1月 4日頃)


三大流星群のうちペルセウス座流星群は暖かい時期に見ることがて、しかも
夏休み中に起きるので、夜遅くまで観察するには適当な流星群です。
ぜひ観察に挑戦してみてください。






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