地球に住んでいる私たちは、どう頑張っても地上から月の裏側を見る
ことはできません。月が裏側を地球の方に向けてくれないからです。
月は地球の周りを約27日かけて回っています。そして、月自身も
約27日かけて自転をしています。この公転と自転の周期が同じだと
ずっと同じ面を地球に向けていることになるのです。
月の裏側を見ようとすれば、ロケットで飛んで行って、月の向こう
側に回り込むしかありません。
自分の目で直接、月の裏側の姿を確認できたのはアポロ宇宙船に
乗って、月まで行った人たちだけです。
無人の探査機は各国が打ち上げたものが、たくさん到達しています。
日本も月探査機「かぐや」が月まで行って、月全体の詳細な地図を
作るなどの成果を挙げています。
下の写真はアメリカの観測衛星がとらえた、月越しの地球です。
美しい地球とともに月の裏側もばっちり写っています。
私たちが見慣れている月とは少し違った雰囲気がしますね。
(画像:NASA/NOAA)