「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

厚切りジェイソンさんは正しい / ここから先どうすればいいの?と考えるがしばらく何もしないが結論@鎌倉七里ガ浜

2021-06-20 00:00:53 | モノ・お金
以前このブログで書いたように、私は今や投資らしきことはあまりしていない。

ハイリスク・ハイリターンなマクロ戦略のヘッジファンドも、内外株式の投信などもすべて償還済みだ。

引き続き保有中なのは、来年まで解約できない英国不動産ファンドが少しと、いつでも解約できる米国株式指数のETF(ニューヨーク証取に上場された投信)があるだけ。

こちらがその後者、米国の代表的株式指数であるS&P500指数をほぼそのまま真似るように仕組まれたETFの価格推移である。これは今後もずっと持っておこうと思う。とにかくコストが安いからね。投資期間中、業者さんに差し上げるおカネがかなり少なくて済む。米国のETFはとても良い。


【Source: Yahoo! Finance】

コロナ禍でやられたのが昨年の初め。しかしその後はほぼ上げ続けだ。

売ってしまったら損する。むしろ買い増した人ほど得をする。そんな状態がおおむね続いて来た。

上のグラフの縦軸の目盛りは数値がそのままで、100のものが100上がって200になった時と、200のものが200上がって400になった時を比べると、後者は2倍上がったように見えてしまう。

しかし単純な上げ幅ではなく上昇率で見たい。100が200になろうと200が400になろうとどちらも2倍になっただけだから、上昇率は同じで+100%である。

そんな状態をわかりやすく示したのが下のグラフだ。縦軸は対数になっている。

100⇒200の上昇も、200⇒400の上昇も上昇率では同じなのだから、それが同じに見えるように縦軸を変えたグラフだ。


【Source: Yahoo! Finance】

このグラフだと、昨年初めのコロナ暴落のあとはずっと相場が上昇基調だけれど、昨年の春夏と比べれば今年に入って直近の数か月は上昇率が小さいのがわかる。

コロナ暴落の底の昨年3月下旬から今までの期間を2つに切って、前半と後半を比べるとの後半の上昇率は前半のそれの半分に近いのではないか。

このグラフは米国の代表的なS&P500指数を模したETFの価格を表しているものだが、新興企業の多いナスダック市場の総合指数なんて、春以降はもっと勢いが削がれている。

米国株式市場は今や迷いに入っているが、一番それが恐れているのはインフレや米国中央銀行が金融政策を引き締めに転じることだ。

ではその金利を見ましょう。

米国中央銀行(FRB)は政策金利をゼロ近辺に誘導しているので短期金利は低いままだが、下のグラフの長期金利(ここでは米国10年国債の利回り)は昨年途中から強まったインフレ予測を織り込み始め、昨年夏以降ずっと上昇基調を続けた。


【Source: Federal Reserve Board】

そして春に入ってピークを付けたあとは、この金利もまた迷いに入っている。

先週16日水曜日の会見で米国中央銀行(FRB)のパウエル議長は、政策金利の引き上げが2023年には2回あり得るとFRBの多くの理事が予想していることを示した。

「テーパリング(↓)」とは緩めていた金融政策を通常状態に戻して行く過程、あるいは政策金利の引き上げに転じることを指す言葉だ。


【Source: Reuters】

それを聞いて株式市場はますます迷いに入り、金曜日は大きく下げて終わった。金融政策が引き締めに入ったら、近い将来に株式市場が下落に転じることが予想されてしまうからね。

ところが債券を持っていてもしかたがないので(=金利はゼロに近いので)、株式あるいはそれに近いものをガンガン買い増ししている人が多い。

さらに普通の上場株式では満足できず、人々のおカネは未公開株式等の低流動性資産に向かい、今やそれは大人気だ。預金が積み上がるが貸金で稼げない日本の銀行がそこへどんどん投資をしている。また国民の虎の子である公的年金や企業年金の資金も、一部がどんどんそこへ向かい、それが急速に積みあがっている。新しいことになかなか向かわない日本人ですら未公開株式に投資する時代なのである。

しかしですね・・・金融危機の大暴落以降、2009年の大底から株式市場は12年以上もの期間、上昇し続けている(↓)。


【Source: Investing.com】

大底からすれば5倍ほどになっている。わずか12年ちょっとで。

そこへ来てコロナ禍で世界の今の金融政策はユルユルになり、おカネが大量にだぶついて株式市場はさらに上がっている。

このグラフを見ていると、株式や「もっと美味しい」と言われる低流動性資産に今新たに手を出すなんてことは、私は怖くてできない。

コロナ禍の前も「原因は何かわからないが、きっと嫌なことがある」と思ったが、今もまたそう思う。

特に根拠はないのだけれど、永遠に続く上昇相場って過去には無い。

理由はそれぞれあるのだろうが、必ず相場のサイクルって何年か経てば終了してきたものだからなぁ。

何もしないと何も得られず、上昇を指をくわえて見ているだけになって精神的に良くないが、やはり怖いよねぇ。

ということで、しばらく静観する・・・というなんともつまらない結論なのでした。

厚切りジェイソンさんのマネー講座。

この人はとても面白いですね。



「プロのファンド・マネジャーでも長期的に市場平均(=S&P500指数等のインデックス)のパフォーマンスに勝てないと言われる。また以前はフィナンシャルプランナーを使っていたが、高い手数料を払っているのに市場平均にすら勝てない状態で、意味がないから止めてしまい、手数料が安いバンガードの米国株式インデックス・ファンド(Vanguard Total Stock Market Index Fund)に長期投資している」と厚切りジェイソンさんは言う。

まったくその通りだ。私もコストの安いインデックス投資を継続するってことが、大正解だと思う。

プロですら勝つことが困難な市場だだから、普通の個人が「この相場ではこれ、その次の相場ではこれ」と金融機関が次々と勧めて来る販売手数料がやたら高いファンドを言われるままに買い替えていても、手数料ばかりとられるだけで、通算した結果は長期的に市場平均にすら負けるということだ。

手数料を稼ぎたいだけの金融機関の餌食になるだけである。それくらいなら市場平均である指数とほぼ同じ動きをするコストの安いファンドをずっと持っていた方が良い。

話が変わるが、私は1,200円散髪のQBハウスが好きである。



厚切りジェイソンさんもその利用者であるらしい。

QBハウスで散髪してもらっていると、店内のスクリーンでこのビデオが流れていることがあるが、これは単なるQBハウスの宣伝ではなく、厚切りジェイソンさんらしいコメントが随所に出てくる楽しいビデオだ。



合理的な人だね。

経済的な話とSDGs的な話。厚切りジェイソンさんは楽しい。
コメント (10)
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