ちょっと前の話だ。
本籍地である遠隔地の市役所から家族の戸籍謄本を取り寄せる必要があり、私はその市役所と郵便で使いやりとりした。郵便だけでは用事が済まずその市役所から電話もかかって来た。そもそもこの本籍地や戸籍という制度自体、なんとかならんのか?と思うが、その問題は置いておこう。話がややこしくなるからね。
今回は、遠隔地の市役所から戸籍謄本を取り寄せる話だけを書こう。
調べてみると、どこの市役所でもやり方はほぼ同じだ。ここでは西日本最大の都市である大阪市のホームページを見てみよう。大阪市から遠い所に住む人が、大阪市役所のホームページで、どうやったら大阪市役所に戸籍謄本を請求できるかを調べたと仮定する。
インターネットが使える人なら、見たいページにすぐに辿りつける。ただしそこでは、郵送で戸籍謄本を請求する方法が把握できるだけだ。
またそのページを見れば、戸籍謄本の請求はオンラインではできないということも判明する。戸籍謄本に限らない。日本の市役所ってなんでもその調子だ。他の先進国で、今時こういうのありかねぇ?
我々は紙の請求書を準備しなければならず、それをまず最初に片づけないと、戸籍謄本請求の手続きは、先へ進まない。
大阪市役所のホームページの所定の個所に貼り付けてある戸籍謄本請求書のPDFあるいはExcelのファイル(↓の画像)を「ダウンロードして紙に印刷し、そこにペンで記入する」という作業が発生する。これだよ。ダサいよね。Excelなら多少楽が出来るが、それでもダサい。
なんのためのホームページなのか? せっかくここまでオンラインの世界で情報にたどり着いたのに、我々は、ファイルをダウンロードして「紙に印刷」してボールペンで記入しなければならない。ここまで作るなら、市役所はなぜその先をオンライン手続きで完了するように行政サービスを考えないのか? なぜ市役所のホームページは、Amazonのウェブサイトみたいに便利になれないのか?
Amazonならウェブ上ですべて完結するどころか、戸籍謄本を請求した人に対して「戸籍謄本を請求した人は、よく住民票も併せて請求しています。あなたはそれは必要ないのですか?」などと、親切と言うべきか、うるさいぐらいに画面上でいろいろと尋ねて来そうだね。
大きな問題がもう1点ある。オンラインで戸籍謄本を請求できないくらいだから、その手数料はオンラインでは払えない。PayPayやSuicaあるいはクレジットカードでは支払えないのである。
大阪市役所や他のどこの市役所も「手数料を定額小為替で支払え」と言う。たまに現金書留も可能な市役所があって、それは定額小為替よりはマシだが、それもまた古臭い支払い方法である。
この定額小為替が恐ろしくコスト高な決済手段なのである。これもまた紙で出来ている(↓)。
50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1,000円の定額小為替証書が用意されており、それを郵便局で購入して封筒に入れて市役所に送れば手数料の支払いは可能だ。しかし郵便局でそれを発行してもらうための手数料が1枚につき100円かかる。50円の証書でも1,000円の証書でも、手数料は1枚につき100円だ。
私は遠隔地の市役所に3,600円支払わないといけなかったので、1,000円の証書を3枚、300円の証書を2枚購入した。合計5枚で発行手数料が500円(税込み)だ。わずか3,600円の手数料の支払のために手数料が500円。
この手数料支払方法を戸籍謄本請求者に今も要求する市役所って、ちょっとおかしいのではないかと思う。3,600円に500円の手数料で合計4,100円が必要だ。
さらに請求書や定額小為替を送付するのに必要な切手代が84円、それを送る時、返信用の切手付き封筒を同封せねばならず、それも84円。
戸籍謄本なんて、オンラインで請求しオンラインでそのまま決済できるようになりませんかねぇ。そうすればコストも時間も大幅に節約できるだろうに。
海外に住む日本人だって、ある日本の市役所から戸籍謄本を取り寄せ、また別の市役所に提出するなんてことがあるだろう。その時その海外居住者は定額小為替を買うのかねぇ? どこから買うのだろ? シンガポールの郵便局に行っても、日本の郵便局の定額小為替なんて売ってないよ。
今世紀初めにはインターネットは普及していた。そこからさらに20年以上経ってるんですけど。
本籍地である遠隔地の市役所から家族の戸籍謄本を取り寄せる必要があり、私はその市役所と郵便で使いやりとりした。郵便だけでは用事が済まずその市役所から電話もかかって来た。そもそもこの本籍地や戸籍という制度自体、なんとかならんのか?と思うが、その問題は置いておこう。話がややこしくなるからね。
今回は、遠隔地の市役所から戸籍謄本を取り寄せる話だけを書こう。
調べてみると、どこの市役所でもやり方はほぼ同じだ。ここでは西日本最大の都市である大阪市のホームページを見てみよう。大阪市から遠い所に住む人が、大阪市役所のホームページで、どうやったら大阪市役所に戸籍謄本を請求できるかを調べたと仮定する。
インターネットが使える人なら、見たいページにすぐに辿りつける。ただしそこでは、郵送で戸籍謄本を請求する方法が把握できるだけだ。
またそのページを見れば、戸籍謄本の請求はオンラインではできないということも判明する。戸籍謄本に限らない。日本の市役所ってなんでもその調子だ。他の先進国で、今時こういうのありかねぇ?
我々は紙の請求書を準備しなければならず、それをまず最初に片づけないと、戸籍謄本請求の手続きは、先へ進まない。
大阪市役所のホームページの所定の個所に貼り付けてある戸籍謄本請求書のPDFあるいはExcelのファイル(↓の画像)を「ダウンロードして紙に印刷し、そこにペンで記入する」という作業が発生する。これだよ。ダサいよね。Excelなら多少楽が出来るが、それでもダサい。
なんのためのホームページなのか? せっかくここまでオンラインの世界で情報にたどり着いたのに、我々は、ファイルをダウンロードして「紙に印刷」してボールペンで記入しなければならない。ここまで作るなら、市役所はなぜその先をオンライン手続きで完了するように行政サービスを考えないのか? なぜ市役所のホームページは、Amazonのウェブサイトみたいに便利になれないのか?
Amazonならウェブ上ですべて完結するどころか、戸籍謄本を請求した人に対して「戸籍謄本を請求した人は、よく住民票も併せて請求しています。あなたはそれは必要ないのですか?」などと、親切と言うべきか、うるさいぐらいに画面上でいろいろと尋ねて来そうだね。
大きな問題がもう1点ある。オンラインで戸籍謄本を請求できないくらいだから、その手数料はオンラインでは払えない。PayPayやSuicaあるいはクレジットカードでは支払えないのである。
大阪市役所や他のどこの市役所も「手数料を定額小為替で支払え」と言う。たまに現金書留も可能な市役所があって、それは定額小為替よりはマシだが、それもまた古臭い支払い方法である。
この定額小為替が恐ろしくコスト高な決済手段なのである。これもまた紙で出来ている(↓)。
50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1,000円の定額小為替証書が用意されており、それを郵便局で購入して封筒に入れて市役所に送れば手数料の支払いは可能だ。しかし郵便局でそれを発行してもらうための手数料が1枚につき100円かかる。50円の証書でも1,000円の証書でも、手数料は1枚につき100円だ。
私は遠隔地の市役所に3,600円支払わないといけなかったので、1,000円の証書を3枚、300円の証書を2枚購入した。合計5枚で発行手数料が500円(税込み)だ。わずか3,600円の手数料の支払のために手数料が500円。
この手数料支払方法を戸籍謄本請求者に今も要求する市役所って、ちょっとおかしいのではないかと思う。3,600円に500円の手数料で合計4,100円が必要だ。
さらに請求書や定額小為替を送付するのに必要な切手代が84円、それを送る時、返信用の切手付き封筒を同封せねばならず、それも84円。
戸籍謄本なんて、オンラインで請求しオンラインでそのまま決済できるようになりませんかねぇ。そうすればコストも時間も大幅に節約できるだろうに。
海外に住む日本人だって、ある日本の市役所から戸籍謄本を取り寄せ、また別の市役所に提出するなんてことがあるだろう。その時その海外居住者は定額小為替を買うのかねぇ? どこから買うのだろ? シンガポールの郵便局に行っても、日本の郵便局の定額小為替なんて売ってないよ。
今世紀初めにはインターネットは普及していた。そこからさらに20年以上経ってるんですけど。