「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

バンガードの3つのETFのパフォーマンスの細かい変化とそれに対応した妻の高度な銘柄入替え、およびエディ・バウアーのセール

2021-03-13 11:37:45 | モノ・お金
有名な曲をどうぞ♪
歌詞は、おぉ~ぞら はぁ~れて こぉ~ころ たのし♪ だったかな?



小学校の音楽の時間に歌詞をそのように習ったと記憶する。でも軍隊行進曲なんだよねぇ~、これ。春になるとこの曲をなぜか思い出す。

バンガードはインデックス運用で知られる世界的資産運用会社。日本で売られる内外株式投信の多くが最初に例えば3%とかの販売手数料を徴収し、その後もかなり高額な運用手数料を徴収するのに比較すると、バンガードが提供する米国の株式ETF(上場投信)なんて、手数料はほとんどタダみたいなものだ。同社の米国株式のETFの売買手数料は株式売買並みで、日本のネット証券を通じて買えば極めて安いし、その後運用期間中支払うことになる運用手数料も僅少である。運用手数料はファンドにもよるが、例えば年率0.07%とかのレベルである。

しかもですよ、長期的に見ると日本の株式投信の多くはろくでもないパフォーマンスしか達成しない(=東証株価指数のようなインデックスにすら勝てないのに、高額な手数料を取る)。それなのに、そういう株式投信が次々と出て来るし、個人投資家もそれを買う。投信の販売会社(つまりは日本の証券会社や銀行)はそういう投信を売って、手っ取り早く3%の販売手数料を稼ぐことしか頭にない。販売会社はバンガード社のETFを売ることなどに、あまり興味がない。個人投資家も販売会社の広告を見て投資を決めるので、バンガードのETFは売れない。バンガードは賢くて、そして恐ろしく合理的な企業なので、昨年日本からサッと撤退してしまった。


【Source: Bloomberg】

バンガードは資産運用をシンプルにして、投資家にとってのコストを下げることに注力する。それにはビジネスに規模が必要で、規模のない市場にバンガードは興味がない。日本の市場は規模が十分にあるが、個人投資家がバンガードを選ばない。そうであれば、バンガードにとって日本のサービス拠点としての日本法人を維持する理由がないのである。バンガードのETFを買いたいという変わった日本人は、ネット証券経由で海外から買ってくださいということだ。バンガードはついでに香港からも撤退し、今後は中国本土に注力するらしい。

普通なら、バンガードの日本撤退なんてニュースは悲しむべきことかもしれないが、個人的に私はますますバンガードが好きになった。撤退の理由は実際にはいろいろとあったのだろうが、この寂しいニュースは、投資する人が支払うコストを低廉に抑えることを優先する同社のスタイルを明確にしたからだ。バンガードのETFなんて、その日本法人がなくても楽天証券でも野村證券でも簡単に買えるし、今後もそれは変わらないしね。

バンガードの3つの代表的な米国株式ETFのパフォーマンスをグラフにしてみた(↓)。

コロナ禍が明確になる直前、昨年2/19に米国株式市場の代表的インデックスであるS&P500がその時点での史上最高値をつけるが、その時の3つのETFの基準価額をすべて100であったように調整して、このグラフを作ってある。S&P500はそこから3/24まで暴落する。その下げで、35%ほどの価値を一気に失った。世の中は真っ暗。でもその後の展開はご存じの通りだ。上がる上がる。金融相場である。米国を中心に世界の中央銀行が流動性を供給し、一方コロナ後に向けての期待が盛り上がった。


【Source: Yahoo! Finance】

米国株式市場のインデックスたっていろいろある。代表的なS&P500やダウ30種株価平均よりも、この時期優れたパフォーマンスを残したのは、コロナ禍を逆手に取ったような新興企業達つまりAmazon、Google、Netflix、Apple・・・等々だ。それらを多く含むナスダック市場のインデックスは素晴らしいパフォーマンスを記録した。

そんな中、昨年の上げ局面で妻はバンガードの米国株式小型・グロースのETFを買った。これがまたすごいパフォーマンスだった。↑のグラフの3つの線のうち、一番高いやつだ。期待がいっぱいの上げ相場ではこういうのが動きが速い。妻はウハウハだった。私が好きな標準的インデックスS&P500のETF(真ん中の線)も十分上がってはいるが、妻の買ったETFに比べたらかなり鈍かった。割安株に投資するバリュー型ETF(一番下の線)は割安ってだけあって、最も鈍い動きだ。割安株って文字通り「割安」であって、市場全体の調子が良い時には、割安に放置されるのである。

同じ米国株式でも、何に投資していたかでその成果は大違い。昨年の底の3/24から今年の2/12までで妻イチ押しの米国小型・グロース株のETFは100%を超える、素晴らしいリターンを達成(↓)。仮に底値で1万円投資したら、それが1年もしないうちに2万円以上になったってことだ。10万なら20万、100万なら200万、1,000万なら2,000万、100億なら200億・・・あぁ~もっと買えるだけ買えば良かったわ、なんて皆が思う状況。


【Source: Yahoo! Finance】

ところが、先月中旬から市場はおかしくなる。もともと誰もが米国株式は割高かもしれないと思っていた。加えてドルの長期金利が急上昇し始めた。株価がここまで上がって来たくらいだ。誰もが景気が良くなると思っている。したがっておカネの需給が引き締まり、インフレ傾向も強まるだろうと多くの人が思う。すると実質金利 + 期待インフレ率であるところの名目金利、特に長期金利が上昇する・・・ってことは現下の金融超緩和策も予想より早く終焉を迎えるのか? そうなると金融に支えられた株式の上昇も一旦は冷やされるのじゃないか??・・・なぁ~んて市場は疑心暗鬼になる。

そうなると、それまでビュンビュン上がっていた株式は途端にその相場付きがおかしくなる。それまで速く上がっていた株式群は割高なことが強く認識され、下げ始める。一方、ずっと市場参加者から放置され割安(バリュー)だったものが、相対的には有利となって来て、下げない。むしろ上げたりする。

妻が持っていた小型・グロース株式がおかしくなって来た。下のグラフは今年の2/12から昨日(米国東海岸の時間で午後4時頃)までの1か月ほどの期間について、3つのETFのリターンを比較したものだ。同じ米国株式でも、そのインデックスの性格によってリターンがプラスのものもあればマイナスのものもあって、様相としてはかなり複雑である。

小型・グロース株のリターンはマイナスだ。


【Source: Yahoo! Finance】

ところが・・・相当慎重で中庸を行くのが好きな私とは異なり、積極果敢と言うのかジッとしていられないと言うべきか、とにかくそういうタイプの妻は、すでに今年1月には銘柄を乗り換えていたのだ。

小型・グロース株(中央の青いやつ)から割安なバリュー株(左のドットのやつ)への乗り換えだ。「あんた、プロの機関投資家かよ!」と突っ込みを入れたくなるような、鮮やかな銘柄スイッチ。この不気味な直近の1か月で、バリュー株のETFのリターンはプラスだった。そのまま小型・グロース株のETFを保有し続けていた場合と比べると、リターンで10%を超える差がついていたことになる。私は妻に何か奢ってもらわないといけない。

銘柄入替えが上手く出来た(私の資産じゃないけど)ということで、私まで気が大きくなって、春の冬物セール通販で買い物。

セーターと名が付くものなら、なんでも投げ売り状態のこの季節。



薄いセーターを1枚しか持ってない私。

セールで安いのは確かだが、サイズや色に関しては、自分が欲しいものがあるとは限らない・・・とサイトを見ると、あった!

すでに持っているセーターと同じ製品の色違いで、ヘザー・バーガンディという色を選択。

これなら春のちょっと寒い時に着るのにちょうど良い。



L.L.ビーン同様、製品が頑丈なエディ・バウアー。
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする