ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

台湾周遊の旅(5)

2013-03-14 09:16:20 | 旅日記

台湾周遊の旅、二日目の夕方は明日予定していたスケジュールを前倒しして、高雄の寿山公園に登りました

高雄(かおしゅん)は台湾南部にある台湾第二の都市で、標高200mのテーブル状の台地・寿山の麓に位置しています。


古くから良港として知られ、現在も海運業が盛んで世界各地への貿易の根拠地になっています。
僅かの時間でしたが、寿山公園からの展望を楽しんだあとホテルに荷物を置いて、夕食場所のレストランに行きました。


海鮮料理の夕食はエビや貝など様々な海の幸尽くし。魚はスズキでした。


飲み物はこの台湾ビール。紹興酒もありますが、先日頂きものの20年物を飲んだ後なので、旅行中はずっとこのビールで通しました。(ホテルの部屋で寝酒にウィスキーは飲みましたが…笑)
さて、今夜も町に繰り出します。


六合国際観光夜市
夜市(Night Market)は台湾の各都市で何箇所も見られますが、この夜市は台湾国内や海外の観光客も多数訪れ、現地のBLOGによれば2010年の夜市NET投票コンクールで一位になった夜市です。六合二路と中山一路との交差点から西へ、長さ数百mに渡ってずらりと屋台が連なります。屋台が並び始める18時頃からこの一帯は歩行者天国になります。 


まず入口で強烈な匂いを放つのがこのお店。臭豆腐(チョウトウフウ)は発酵させた調味液に豆腐を漬けて焼いたものですが、通りすがりに嗅いだ匂いだけで「もう結構」です。しかし食べると病み付きになる味とか…。


珍しい果物が並ぶお店。日本語がとても上手なオジサンが呼び込んでいます。


上のお店から横道に入ったビンロウの屋台。このような屋台やお店は、これまでにもたくさん見かけました。


檳榔は写真のヤシの一種で、種子やすり潰したものをキンマ(胡椒科の植物)の葉にくるんで少量の石灰と一緒に噛みます。種子にはアルカロイドが含まれているので、しばらく噛んでいると唾液の混ざった鮮やかな赤や黄色い汁が口中に溜まります。汁は飲み込むと胃に悪いので吐き出します。軽い興奮作用があり、あとで私たちのバスのドライバーも山越えの眠気覚ましに買っていました。かっては「檳榔西施」(西施=美人の代名詞)と呼ばれる露出度の高い若い女性が道端で売っていましたが、現在は規制されています。それでも高雄ではそれらしい派手な看板の店を一軒、バスの窓から見ました。


この店は蛇料理の店で、スープや蛇酒、蛇肉料理などを売っています。屋台には「青蛙なんとか」という店もあってギョッとしましたが、これはタピオカジュースのことでした。


焼酒螺(ショーチューレー)。巻貝を蒸留酒や米酒に漬けて味付けした香ばしい酒の肴です。いろんな種類が並んでいます。




ゴーヤのジュースを始めいろんなジュースのお店。


焼き海老のお店。このような有名店には長い行列ができています。


中でも長い行列は、この胡椒餅(フウチャオピン)のお店。私たちも行列に並んで焼きあがるのを待ちました。


胡椒餅が焼きあがるまで。左上から時計回りに…1.発酵した小麦粉の生地を丸めて、胡椒や醤油で味付けした豚挽肉やネギを包む 2.高温に熱した窯の壁に1を張り付けて →<上の胡椒餅の看板のある写真>蓋をして焼きあがるのを待つ  3.(右下)香ばしい香りがしてきたら一個づつ壁からはがして 4.出来上がり。はい、お待ちどう…。




ホテルに持ち帰った果物と胡椒餅。赤い色の果物は「蓮霧(リエンウー」。リンゴのようなナシのような歯触りと味でした。1個40元=120円の胡椒餅は外側の白胡麻をまぶした皮がカリカリに焦げていて、中の具は胡椒が効いてとても美味しかったです。


釈迦頭(シージアトウ)Milk Custard Apple
お釈迦様の螺髪のような珍しい形で、中は房になっていて果肉の中に一つづつ種が入っています。よく熟れた果肉はこのようにミルク色でとろりとしていて、程よい甘さでした。

明日は台湾の東海岸へ向かいます。