ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

鈴鹿7マウンテン(5)-入道ヶ岳

2008-08-25 15:26:33 | 四方山話
入道ヶ岳(1906.1m)


山麓の椿大神社のご神体山で、山頂には鳥居と奥の院があります。
山頂一帯にはなだらかな笹原が拡がり、三重県指定天然記念物のアセビ群落が有名です。

1990.10.21. 小岐須渓谷の石大神展望台から岩峰そのものが御神体という石大神を仰ぎ、駐車場に車を預けて9時25分、出発。
滝谷沿いの道を緩く登る。谷に降りたり尾根を巻いたり、何度も小さい流れを渡り返したりする。名の通り滝が多いが、規模は小さい。池の谷への分岐を分け(9:50)、最後の滝は固定ザイルのある左岸の急坂を登る。

雑木林の中を緩く登って10時38分、二本松尾根の途中にある椿大社との分岐に着く。「天然記念物・馬酔木群落」の石柱を過ぎると、登りは更に強まりザイルを固定した所もあった。右手に伊勢平野を見下ろす熊笹の中の道となり、ようやく傾斜を落とす。直ぐ前に大きな石の鳥居の立つ頂上が見えると、5分ほどで、予想より楽に頂上に着いた(11:20)。



山頂には途中の静かさからは想像出来ぬほどの人が、広々した草原に思い思いに散らばって憩っていた。南から野登山、仙ヶ岳、宮指呂岳、鎌が岳、御在所岳と鈴鹿中南部の峰々が並び、背後には伊勢平野が広がっている。

昼食をとり、12時05分、下山にかかる。熊笹の道を少し下って5分ほどでT字路を左に池の谷道を小さな流れに沿ったり、谷筋を歩いたりして下る。
何度も美しい滝に出会う。捲道の岩場に鎖やフイックスザイルが取り付けられ、ちょっとシブイ所もあった。いったん沢から離れ、山腹を捲いて滝谷への分岐を過ぎ(12:46)再び沢音が近づくと小岐須渓の林道に飛び出した(13:30)。



時間はたっぶりあるので屏風岩を見に行く。吊橋を渡り、少し登って山の家から再び下って河原に降りる(13:48)。真白な結晶質の石灰岩(大理石)が花崗岩と美しいコントラストを見せ、両岸には頁岩が立ち並ぶ景勝地だ。林道に戻って逆光に輝くススキと右大神とを眺めながら歩き、14時、駐車場所に帰着する。