ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

カムチャッカ・アバチャ山(3)

2008-08-01 08:06:01 | 山日記
この辺で少し、基地(ベースキャンプ)のことをお話ししましょう。



左にコリャーク山(3456m---なんと覚えやすい数字)、右にアバチャ山(2741m)、その間にラクダ山(1200m)を望む標高800mの台地は、日本のGW頃の快適な気温です。
ただ蚊と栗鼠が多く、カトリス…でなくても結構ですが虫除けは必携です。



ヤナギランはここへ来るまでにもたくさん見ましたが、残雪の山をバックにスックと立つ花は健気に美しく見えます。
この花はカナディアン・ロッキーに行った時には「Fire Weed(火事の花)」と呼ばれていましたが、ここロシアでは「Ivan Chai(イワンのお茶)」というそうです。



周辺にはミヤマアズマギクも群生しています。



地リス。基地の中や近くを走りまわっています。
とても人に慣れていて、クルミやビスケットなどを手に呼ぶと、キョトンとこちらを見て、駆け寄ってきて「頂戴」をします。
私たちのキャビン床下にも巣穴があって、盛んに出入りしていました。



日本のリスと違って尻尾が短く、ボルネオ・キナバルの地リスとも少し違って、どちらかというとカナダの山岳地帯で見たマーモットに似ています。
目がとても可愛いベースキャンプの人気者です。



食堂の内部。奥に見えるのは調理室の一部です。
ロシア人のスタッフは左が山岳ガイドのワレンチン、右がスルーガイド兼通訳のスラーワ。
スラーワは非常な勉強家で、露和大辞典とキャノン製の電子辞書をザックに入れています。
帰りのバスの中では向かい合わせに座った私に、何かと話しかけてきました。
電子辞書はアキバハラで買ったとかで、「先月そこで無差別殺傷事件(もちろん言い換えて)があった」というと、根掘り葉掘りの質問攻めにあって閉口しました。