石原２打点の活躍で完勝

広島 010 041 000 6
中日 000 000 000 0
勝利投手：前田健11勝5敗
敗戦投手：中田賢4勝5敗
本塁打：[広島]石原4号

　前田健は序盤は球にキレが無く苦しい投球でしたが、無失点で凌ぐと徐々に調子あを挙げて行きました。
　初回に２塁打と牽制悪送球で１死３塁のピンチを背負いましたが、森野と平田を打ち取り無失点で凌ぎました。２回は先頭のクラークに四球を与えましたが、後続をきっちりと抑えて得点を与えませんでした。

　打線は２回に四死球などで２死１，３塁として、石原が適時打を放って先制点を挙げました。５回には石原が本塁打を放って１点を追加すると、連打と四球で１死満塁として松山の２点適時打と梵の適時打で３点を加えて、この回４点を奪って、中田賢をマウンドから引きずり降ろしました。続く６回には２番手武藤から安打と盗塁で２死２塁とし、菊池の適時打で１点を追加しました。
　７回には３連打で無死満塁としましたが、木村が一ゴロ、石原が併殺に倒れて無得点に終わると、８回にも１死１，３塁のダメ押し機を作るも、丸の併殺打でダメ押しをすることができませんでした。

　３回以降は本来の投球が戻った前田健は、７回まで散発３安打に抑える好投で、中日打線を寄せ付けませんでした。７回までで１１０球を投げたため、降板となりましたが、エースにふさわしい投球でした。

　終盤に打線が拙攻を繰り返したことで、少し嫌な雰囲気になりましたが、救援陣が流れを渡さず、８回はソコロビッチが三者凡退に抑え、９回は今井が１安打無失点に抑えて、中日を零封し、３位争い初戦を完勝しました。


　石原の２打点がチームに良い流れを引き込みました。２回に先制点を叩き出し、５回には本塁打を放って追加点を挙げるとともに、この回の４得点を呼び込みました。
　初回に中日がこの試合最大の得点機であった１死３塁を逃した直後に、先制点を挙げられたことで、中日へのダメージはあったはずです。
　また４回の本塁打も価値ある一発でした。３回と４回は無得点で中田賢が立ち直るきっかけを掴みかけていたところで、追加点を挙げてリズムを乱したことが、その後の３点に繋がったと思います。
　最近は倉がスタメンマスクを被る試合も増えてきたので、石原としても負けたくない気持ちが出たのでしょう。これからも投手を助ける一打を期待したいですね。


　前田健は素晴らしい投球が続いて１１勝目を挙げました。今日は序盤こそ多少苦しみましたが、尻上がりに調子が上がっていき、中盤以降は安心して見ていられました。　
　ライバルのマー君が連勝記録を伸ばしていることが、良い刺激になっているのでしょう。マエケンもマー君のように連勝を伸ばしてほしいですね。
　
　６連戦が続く中、連戦の初戦をマエケンで確実に取ることができるのは良いですね。あとは２度ある谷間を如何に勝っていくかが課題ですね。