DeNA 000 300 000 3
広 島 000 001 110 3
本塁打:[DeNA]佐野8号、ソト14号
[広島]中村奨2号、鈴木誠13号
先発の九里は、3回まで毎回走者を出しながらも無失点に抑えていましたが、4回先頭の佐野に本塁打を浴びると、死球で走者を出して、1死1塁からソトに2点本塁打を浴びて、この回3点を失いました。
5回は初めて三者凡退に抑えると、6回には安打と四死球で無死満塁のピンチを背負いましたが、ソトを三振、柴田を左飛、大和を二ゴロに抑えて無失点で切り抜け、6回を投げて5安打4四死球3失点でマウンドを降りました。
打線はDeNA先発の今永に4回まで1安打に抑えらえて2塁さえ踏めず、5回には1死後に2塁打で得点圏に走者を進めながら、野間と磯村がともに右飛に倒れて得点を奪えませんでした。
しかし、6回に代打中村奨が本塁打を放って1点を返すと、続く7回には鈴木誠も本塁打を放ち1点差に追い上げました。
7回はケムナが登板して2安打で1死1,2塁のピンチを招くも、佐野を二ゴロ、オースティンを遊ゴロに打ち取って無失点に抑えると、8回にはコルニエルがマウンドに上がり、四球と盗塁に磯村の悪送球も絡んで1死3塁のピンチを迎えましたが、柴田を一ゴロ、大和を三振に斬ってピンチを脱しました。
8回に四球と犠打で1死2塁とすると、菊池涼が適時打を放って同点に追いつき、さらに代走大盛の盗塁で1死2塁の勝ち越し機でしたが、西川と小園が凡退して勝ち越せませんでした。
9回は栗林が三者連続三振に斬るも、打線が四球と安打で1死1,2塁のサヨナラ機を作りながら、野間が一ゴロ、代打松山は中飛に倒れて得点を挙げられず、今季10度目の引き分けに終わりました。
先発の九里が2本塁打で3点を失い、打線は苦手の今永に5回まで散発2安打に封じられて得点を奪えず、完全な劣勢ペースでしたが、九里が6回の無死満塁で後続を抑えて無失点で凌いだところで、DeNAに傾いていた試合の流れを止めました。直後に九里の代打で出場した中村奨が本塁打を放って、カープに流れを引き寄せました。
この中村奨の本塁打は、試合展開を変える大きな価値ある一発となり、7回の鈴木誠の本塁打を呼び込み、8回の菊池涼の同点打に繋がり、カープペースになりましたが、もうひと押しして勝ち越すことができませんでした。
8回と9回はあと1本というところまで行きながら、最後に1本が出ずに勝ち越すことができないところに今のカープのチーム状態の苦しさを物語っています。この壁を乗り越えれば、チームが乗っていけると思うので、早く乗り越えてほしいですね。
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