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宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「パンデミック下の世界論ーアメリカ帝国主義について」―日本共産党綱領第3章「21世紀の世界」から

2020年06月09日 | 未来社会へのプロセス

 パンデミック下のアメリカについて、いくつかの角度から紹介しています。今日の世界を見る上で、日本共産党は、1月に「改定した綱領」の新たな「世界論」を基本にしながら、同時に、世界の激しく、生々しい動向を分析し対応しています。今回は、こうした立場から、「綱領」第3章「21世紀の世界」第10節を紹介させていただきたいと思います。

「(10)巨大に発達した生産力を制御できないという資本主義の矛盾は、現在、広範な人民諸階層の状態の悪化、貧富の格差の拡大、不況と大量失業、国境を越えた金融投機の横行、環境条件の地球的規模での破壊、植民地支配の負の遺産の重大さ、アジア・中東・アフリカ・ラテンアメリカの国ぐにでの貧困など、かつてない大きな規模と鋭さをもって現れている」

「とりわけ、貧富の格差の世界的規模での空前の拡大、地球的規模でさまざまな災厄をもたらしつつある気候変動は、資本主義体制が21世紀に生き残る資格を問う問題となっており、その是正・抑制を求める諸国民のたたかいは、人類の未来にとって死活的意義をもつ」

「世界のさまざまな地域での軍事同盟体制の強化や、各種の紛争で武力解決を優先させようとする企て、国際テロリズムの横行、排外主義の台頭などは、緊張を激化させ、平和を脅かす要因となっている」

「なかでも、アメリカが、アメリカ一国の利益を世界平和の利益と国際秩序の上に置き、国連をも無視して他国にたいする先制攻撃戦略をもち、それを実行するなど、軍事的覇権主義に固執していることは、重大である。アメリカは、地球的規模で軍事基地をはりめぐらし、世界のどこにたいしても介入し、攻撃する態勢を取り続けている」

「そこには、独占資本主義に特有の帝国主義的侵略性が、むきだし形で現れている。これらの政策と行動は、諸国民の独にいほんきょうさんとう立と自由の原則とも国連憲章の諸原則とも両立できない。あからさまな覇権主義、帝国主義の政策と行動である」

「いま、アメリカ帝国主義は世界の平和と安全、諸国民の主権と独立にとって最大の脅威となっている」

「その覇権主義、帝国主義の政策と行動は、アメリカと他の独占資本主義諸国とのあいだにも矛盾や対立を引き起こしている。また、経済の『グローバル化』を名目に世界の各国をアメリカ中心の経済的覇権主義も、世界の経済に重大な混乱をもたらしている」

「軍事的覇権主義を本質としつつも、世界の構造変化のもとで、アメリカの行動に、国際問題を外交交渉によって解決するという側面が現れていることは、注目すべきである」

「いくつかの大国で強まっている大国主義・覇権主義は、世界の平和と進歩への逆流となっている。アメリカと他の台頭する大国との覇権争いが激化し、世界と地域に新たな緊張をつくりだしていることは、重大である」

 こうした、「世界論」が今日、世界の中で、日本国民の毎日の生活と行動のなかで実感されるようになっているのではないでしょうか。