宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「安倍首相は、悪い意思決定を地球規模で示す過ちを犯した」-ドイツ・ボン大学教授マルクス・ガブリエル氏

2020年06月15日 | 未来社会へのプロセス

「毎日」紙14日付、「シリーズ 疫病と人間」欄に、「気鋭の哲学者として注目を集めるドイツ・ボン大学教授のマルクス・ガブリエル氏(40)の「発言」が掲載され、私も拝読させていただきました。以下、日本に関わる部分を紹介させていただきます。

「今回のコロナ危機では、安倍首相がかなりのポピュリストであり、これまでそれを(国際社会の中では)うまく隠していたことが明るみに出た。彼が東京オリンピックをどんな状況下でも開催しようとしたことが、全世界に伝わってしまったのだ」

「日本という国は、外の人には理解できないほど複雑な言語を維持することによって、ほぼ均質な文化のレベルを保つことができた。もちろん外国人が日本語を学ぶことはできるが、それには日本と恋に落ちる必要がある」

「(国土も人口も)中国よりはるかに小さい日本の人々は、これまで日本語を学ぶよう世界を説得できなかった。だから結果的に日本国内のポピュリズムを(世界から)隠すことができたのだ」

「安倍首相は中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領ほどの悪評は受けていない。だがポピュリスト指導者だということは、日本人にだけは明確に分かるのだ」

「安倍首相は今回、悪い意思決定を地球規模で示すという過ちを犯した。2011年の東京電力福島第1原発事故(の数年後の対応でも同じだった。だがそちらは既に忘れられ、フクシマと彼を結びつける人はいない。これまでうまく体面を保ってきたが、今回は『(コロナ禍にもかかわらず)なぜオリンピックを開催したいのか。最悪のアイデアだ』と言われるようになった」

「欧州と日本はもっと協力すべきだという結論で締めくくりたい。米国の友人を続けるのはやめよう。世界的に持続可能な、道徳的に進歩した、美しく新しい生活様式を(日欧で)ともに開発するのは素晴らしいはずだ。そのために欧州人には日本の視点が必要だ。欧州中心主義ではなく『普遍主義』が必要だからだ」