5/2原子力規制委員会記者会見議事録(HP)より大間原発に関して
-前略-
○記者 日本テレビのイワタといいますけれども、函館市による大間原発の差し止め訴訟について、もう一回お伺いしたいのですけれども、当初、函館市は被告を国にしていたのですけれども、4月17日に、国というのが曖昧過ぎるからということで、被告を規制委員会と改めたのですけれども、この件についての受け止めをお聞かせください。
○田中委員長 詳細がちょっと分からないので、片山さん。
○片山官房審議官 官房審議官の片山です。国に対する訴訟ということでございますので、国としてしっかり対応していくということだと思います。4月18日に国に対して訴状が送達されてきております。その訴状によると、原告からは、大間原発の原子炉設置許可処分の無効確認請求、これの他に、同発電所の建設停止命令の発令を原子力規制委員会に対して義務付けるよう求めていると、そういう中身だと承知をしております。したがいまして、原子力規制委員会も関係行政機関に該当すると思いますが、本件訴訟について、今後、法務省など、関係行政機関と調整をしながら適切に対応していきたいと考えております。
○記者 その点について、田中委員長としてどうお考えになられているかということを改めて聞かせていただけますか。
○田中委員長 委員長としての考えは特にありません。裁判ですので、裁判の場で議論していただければよろしいと思います。
○記者 では、もう一点なのですけれども、函館市は訴状の中で、大間原発のフルMOXは、旧指針においても、新基準においても安全性が確保できない、30km圏内の函館市が避難計画の策定がそれをもってできないということを盛り込んでいるのですけれども、そのあたりについて、公判の中でどのように展開されていきますか。
○片山官房審議官 訴訟の中身の話でございますので、事務方からお答えいたします。官房審議官の片山です。いずれにいたしましても、本件訴訟については、関係行政機関と調整して適切に対応していくというのが、現在の当委員会のポジションでございます。
-引用終わり-
何も出てこないのを承知で記者の方は質問しています。この片山さんは完全なストッパーの役目です。今までの議事録を拝見すると100%成功のストッパーですね。
さて、第一回の口頭弁論は7/3の15:00からです。私はこれに特に注目しています。函館市はその訴状の概要(HP)で以下のようなシミュレーション結果を引用しています。
-3 小出裕章氏による大間原発重大事故発生時のシミュレーション-
・京都大学原子炉実験所研究員小出裕章氏が行った大間原発の事故の想定では,大間原発から函館市方向へ風速2メートルの風が吹き,約4時間後に放射能の雲が約30キロメートル先の函館市に到達した場合,函館市民の約8000人が急性死に至り,100%の人間が何らかの癌により死亡するとされた。
・風向きによって青森市はもちろんのこと,札幌市,仙台市,東京都,大阪府などの大都市圏にも「死の灰」が襲うとされ,この場合は上記を遥かに超えるガン死亡者が出ることになり,大間原発の重大事故による被害の大きさは,既設の原発の比ではないことを明らかにしている。
-前略-
○記者 日本テレビのイワタといいますけれども、函館市による大間原発の差し止め訴訟について、もう一回お伺いしたいのですけれども、当初、函館市は被告を国にしていたのですけれども、4月17日に、国というのが曖昧過ぎるからということで、被告を規制委員会と改めたのですけれども、この件についての受け止めをお聞かせください。
○田中委員長 詳細がちょっと分からないので、片山さん。
○片山官房審議官 官房審議官の片山です。国に対する訴訟ということでございますので、国としてしっかり対応していくということだと思います。4月18日に国に対して訴状が送達されてきております。その訴状によると、原告からは、大間原発の原子炉設置許可処分の無効確認請求、これの他に、同発電所の建設停止命令の発令を原子力規制委員会に対して義務付けるよう求めていると、そういう中身だと承知をしております。したがいまして、原子力規制委員会も関係行政機関に該当すると思いますが、本件訴訟について、今後、法務省など、関係行政機関と調整をしながら適切に対応していきたいと考えております。
○記者 その点について、田中委員長としてどうお考えになられているかということを改めて聞かせていただけますか。
○田中委員長 委員長としての考えは特にありません。裁判ですので、裁判の場で議論していただければよろしいと思います。
○記者 では、もう一点なのですけれども、函館市は訴状の中で、大間原発のフルMOXは、旧指針においても、新基準においても安全性が確保できない、30km圏内の函館市が避難計画の策定がそれをもってできないということを盛り込んでいるのですけれども、そのあたりについて、公判の中でどのように展開されていきますか。
○片山官房審議官 訴訟の中身の話でございますので、事務方からお答えいたします。官房審議官の片山です。いずれにいたしましても、本件訴訟については、関係行政機関と調整して適切に対応していくというのが、現在の当委員会のポジションでございます。
-引用終わり-
何も出てこないのを承知で記者の方は質問しています。この片山さんは完全なストッパーの役目です。今までの議事録を拝見すると100%成功のストッパーですね。
さて、第一回の口頭弁論は7/3の15:00からです。私はこれに特に注目しています。函館市はその訴状の概要(HP)で以下のようなシミュレーション結果を引用しています。
-3 小出裕章氏による大間原発重大事故発生時のシミュレーション-
・京都大学原子炉実験所研究員小出裕章氏が行った大間原発の事故の想定では,大間原発から函館市方向へ風速2メートルの風が吹き,約4時間後に放射能の雲が約30キロメートル先の函館市に到達した場合,函館市民の約8000人が急性死に至り,100%の人間が何らかの癌により死亡するとされた。
・風向きによって青森市はもちろんのこと,札幌市,仙台市,東京都,大阪府などの大都市圏にも「死の灰」が襲うとされ,この場合は上記を遥かに超えるガン死亡者が出ることになり,大間原発の重大事故による被害の大きさは,既設の原発の比ではないことを明らかにしている。