i氏の海外生活体験記

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<part4>しもきた

ベトナムで揚水発電F/S受託、Jパワー

2013-10-14 23:45:09 | かわうち湖の海水揚水発電
10/14ベトジョーが伝えておりました。

-Jパワー、ベトナムで揚水発電の事業化調査を受託-

 電源開発株式会社(東京都中央区、Jパワー)はこのほど、ベトナム電力グループ(EVN)との間で揚水発電分野の事業化調査に関する同意文書を締結した。また、ベトナムにおけるコンサルタント会社との地形測量等の調査業務に関する委託契約の手続きが整ったことを受け、本格的な調査業務を開始すべく、現地へ調査団を派遣した。

 この調査は、日本の経済産業省資源エネルギー庁より「2013年度エネルギー需給緩和型インフラ・システム普及等促進事業(ベトナムにおける揚水発電分野の事業化検討調査)」の一環として行われるもの。

 メコン地域の中でも高い経済成長と大幅な電力需要の増加が見込まれるベトナムで、今後重要となるピーク需要への対応と電力系統の平準化を図るため、揚水発電計画を対象としてその事業可能性調査を実施する。

 ベトナムでは揚水発電設備がないことから、計画から運用管理までの一貫した技術支援が必要とされている。一方、日本は、揚水発電の導入実績が設備容量比で世界一であり、計画・設計・調達・建設・運営に関して一貫したノウハウを有している。また、揚水発電所で用いられる水車や発動機等でも、高い技術力を有しており、日本製品のシェアは、インド・中国を中心にアジア地域の揚水発電総出力の4割を超えている。

 同業務は、このような日本のノウハウ及び技術力を組み合わせ、ベトナムのエネルギー面、技術面、社会制度面等の事業環境を把握しつつ、ベトナムの政府・自治体・企業と連携して、プロジェクトの事業化検討調査を行うことにより、将来の揚水発電所建設事業の案件獲得と日系企業の進出・輸出促進に貢献することを目的としている。

 Jパワーは、日本国内で多くの大規模揚水発電所の開発(調査、計画、設計、施工および発電運用)を手掛けてきた。また、海外においても、ラムタコン揚水(タイ)、プルリア揚水(インド)等の大規模揚水建設事業で、事業実施可能性調査、詳細設計、入札評価、建設工事施工監理等のコンサルティング業務を手掛けてきた。

 Jパワーは、これらの国内外の業務実績を通じて培われた揚水発電所開発に関する技術的な知見や経験を最大限活用して、ベトナムでの業務に取り組んでいく方針。

-引用終わり-

Jパワーは技術力のある会社だと思っています。是非大間原発から手を引いて「かわうち湖海水揚水発電構想」を真剣にご検討されることを願っています。

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炭素繊維と水処理膜、東レ

2013-10-14 23:24:59 | かわうち湖の海水揚水発電
10/14東洋経済オンラインが伝えておりました。

-東レが初の大型買収。自前主義から転換へ 炭素繊維と水処理膜、2社で合計1000億円弱-
 
 世界首位の炭素繊維メーカーの東レが米ゾルテック社の買収で9月27日に合意した。買収額は5億8400万ドル(約580億円)。M&Aに頼らず、独自技術の開発で成長してきた東レにとって初の大型買収だ。

 東レは、高機能・高品質のレギュラートウと呼ばれる炭素繊維が得意。一方のゾル社は、強度よりもコスト競争力が求められるラージトウで世界首位、レギュラートウを含めた炭素繊維で世界3位の大手だ。たとえば、レギュラートウはボーイング787など大型航空機の機体に用いられる。ラージトウは風力発電用風車の羽根が主な用途である。

 今回の買収理由を、東レの日覺昭廣社長は「イノベーションのジレンマを避けるため」とスマートに語る。これまでの東レの高機能・高品質戦略のみを推し進めると、いずれ顧客ニーズとずれていき、一方で低品質・低価格の下位メーカーがキャッチアップしてきて、主な顧客を奪われかねない、という論理だ。

 「レギュラートウほどの品質はいらないが、ラージトウより少しだけ高い品質が欲しいという顧客に対して、レギュラートウしか持っていなければ価格競争に巻き込まれる。しかしラージトウを持っていれば、『こういうのがありますよ』と提示できて、レギュラートウの価格下落を避けられる」と日覺社長は語る。

-引用終わり-

記事の炭素繊維を風車のブレードに応用する案は予てより注目しておりました。

一方、水処理膜についても「かわうち湖海水揚水発電構想」(内容はカテゴリー参照)における海水の淡水化や浸透膜発電への応用で注目していたところです。たまたま写真にあるように既存ダムの堤体に穴を開ける工事が日経コンストラクション2013.9.23に掲載されていましたので追記しておきます。

ちょっと非現実的にみえる「かわうち湖海水揚水発電構想」は技術的には可能である、と私は確信しています。しかしながら、原発コストの何割かを回してもらわないとこのプロジェクトは実現しないレベルです。私は安定電源となりうるこのプロジェクトが是非実現に向けた検討の土俵に乗ることをコンサルタントエンジニアとして願っております。

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