じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

中島京子「夢見る帝国図書館」

2024-03-02 21:30:00 | Weblog

★ 今年度最後の土日特訓。京都府公立高校中期入試まであと4日。近年、公立高校の競争率は1倍を切り、どこでもよければ、誰もが公立高校に進学できる時代になった。この背景には、少子化あり、私学に進学する生徒への授業料の助成あり、そして私学志向の高まりありと言ったところか。

★ 私の塾のある山城通学圏は、宇治市に3校、城陽市に2校、京田辺市に1校、久御山町に1校、木津川市に1校、八幡市に1校(分校も1校)の高校がある。このうち、木津川市の高校と八幡市の高校は何年にも渡り定員割れで、市場原理で言えば統廃合やむなしだが、存続し続けるのは、政治力学の故か。それならそれで、生徒が集まる工夫をすれば良いのだが。

★ さて、中島京子さんの「夢見る帝国図書館」(文春文庫)を読み終えた。作家を志す女性が上野公園である婦人から声をかけられる。女性は婦人から図書館が主人公の小説を書くように依頼され、引き受けてしまうのだが・・・。

★ 婦人の人生を追いながら同時に「帝国図書館」の歴史、エピソードが綴られていく。「帝国図書館」(戦後、国立国会図書館に吸収されたという)には著名な文士たちも通った。日本の近代化そして度重なる戦火を人々と共に経験してきた。図書館を守ろう、文献を守ろうとする多くの人々が垣間見えた。

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