じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

村上春樹「ねじまき鳥と火曜日の女たち」

2024-04-05 14:26:17 | Weblog

★ 数年前、近所にできたパン屋のパンが最近とてもおいしくなった。焼きカレーパンやメロンパンがよく売れているそうだが、私は卵とレタス&ハムのサンドイッチが好きだ。おいしいパンは外皮(パンの耳)までおいしい。いや、食パンなどは外皮が一番おいしい。マーガリンや何もつけずに十分に味わえる。

★ パンがおいしかったので、何かパンがらみの作品はないかと本棚をあさる。群ようこさんの「パンとスープとネコ日和」(角川春樹事務所)、木皿泉さんの「昨夜のカレー、明日のパン」(河出文庫)が目についたが、どちらもすでに読んでいる。

★ 更に探していると、村上春樹さんの「パン屋再襲撃」(文春文庫)を見つけた。直接パンとは何の関係もないが、その中から「ねじまき鳥と火曜日の女たち」を読んだ。

★ 主人公の男性は法律事務所に勤めていたが、何かしっくりこなくって退職。目下失業3月目。妻がバリバリのキャリアウーマンなので生活には困らない。形ばかりの就活はしているが、だんだん主夫業が身についてきた。そんな彼のある1日が描かれている。

★ 白昼見知らぬ女性からかかってきたセクシャルな電話や失踪したネコを探すうちに知り合った女子高生など、日常の中にも奇妙な出会いがあり、それはそれでスリリングだ。

★ とはいえ、この夫婦関係。どうも亀裂が芽生え始めているようだ。男性はどこで道を間違ったのかと思いめぐらすシーン。ちょっとしたズレが大きな結果の差をもたらす。ここでもバタフライ・エフェクトを思い起こした。

☆ 春期講座終了。この週末は新学期の準備だ。

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