じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

吉本ばなな「キムチの夢」

2022-08-25 15:52:18 | Weblog

★ 夏期講座残るは1日。終わったら、部屋の片づけをして、伸び放題の髪を切りに行きたい。警察庁の長官が辞職するというニュースを見て、59歳なのに老けてるなぁと思ったが、私も他人が見れば相当に老けているのかも知れない。気持ちだけは十代なのだが。

★ 今日は、吉本ばななさんの「とかげ」(新潮文庫)から「らせん」と「キムチの夢」を読んだ。どちらも男女の物語。

★ 「らせん」は男性の視点。二日酔いの主人公は彼女とデート。場所は閉店後の雑貨屋というから、ちょっと変わっている。真っ暗な店内で、彼女から相談を受ける。友人に頼まれて、ある講座を受けに行くという。その講座を受けると頭の中をゼロに戻すことができるという。どうもいかがわしいので、やめるように勧めるが、記憶がゼロになると思うと今までの思い出が色濃く蘇ってくる。

★ 「キムチの夢」は女性の視点。不倫の末、結婚を果たした女性。相手の女性から、平手打ちされながら。不倫する男はまた不倫する。心の片隅にはちょっとした不安。夫に電話があった。元妻からで、若い男性と再婚する報告だという。それを聞いて、安堵する主人公。

★ 夫が友人宅でもらったキムチ。冷蔵庫でアイスノンにニオイが移ったようだ。アイスノンを枕にして寝ると部屋中にキムチのニオイ。二人はそれぞれにおいしい夢を見る。「つぎに目ざめると朝日がまぶしくて、また新しい自分が始まる。新しい空気を吸って、見たこともない一日が生まれる」

★ 主人公の感動が伝わってくる。

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