じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

マルケス「最近のある日」

2018-02-26 00:00:26 | Weblog
☆ G・ガルシア=マルケス「最近のある日」(桑名一博訳)を読んだ。

☆ 歯痛に苦しみながらも歯科医を敬遠する村長。意を決して歯科医を訪れる。歯科医の方もどうやらもぐりの医者で、村長とは何か因縁がありそうだ。

☆ 拳銃をしのばせるほど緊張関係にある二人だが、治療の段となると、村長はおとなしく口を開け、歯科医はその職に徹する。

☆ 麻酔なしで親知らずを抜かれるところは想像して余りある。そんな苦痛も、ここ数日の激痛に比べれば、とるにたらないものか。抜かれた歯は、苦痛のタネであったことなど全く知らん顔のようだ。

☆ その歯はまるで、村長と歯科医の確執のようだと思った。
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