☆ 大澤真幸「社会学史上最も美しい理論」(「現代思想」2017年3月臨時増刊号「知のトップランナー50人の美しいセオリー」所収」を読んだ。
☆ 大澤氏は「社会学史上最も美しい理論」として、マックス・ヴェーバーのテーゼ「<プロテスタンティズムのエートス>が、<資本主義の精神>をもたらす規定的な要因となった」を挙げる。
☆ なぜプロテスタンティズムが優位にある国で資本主義が先行したのか。禁欲を旨とするプロテスタンティズムと際限ない貪欲を旨とする資本主義がどのような関係にあるのか、そのつながりを説明したのがヴェーバーだという。
☆ プロテスタンティズム、中でも予定説を唱えるカルヴァン派が資本主義を推進していったこと。すべてが神によってあらかじめ定められているとする予定説。そうであるなら人間の努力は全く無意味になるはずだ。にもかかわらず、「予定説は、どういうわけか信者を徹底的に行動的・能動的にし」「意図せざる結果として資本主義が生み出された」という。
☆ 予定説から資本主義への転換、読者はその点を最も知りたいのだが、著者はいじわるにもすぐには教えてくれない。この転換を説明する代わりに「ニューカムのパラドクス」を紹介するにとどめている。
☆ 結局、本棚から「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(上)(下)」(岩波文庫)を取り出して読むことになってしまった。うまく誘われてしまった。(笑)
☆ 大澤氏は「社会学史上最も美しい理論」として、マックス・ヴェーバーのテーゼ「<プロテスタンティズムのエートス>が、<資本主義の精神>をもたらす規定的な要因となった」を挙げる。
☆ なぜプロテスタンティズムが優位にある国で資本主義が先行したのか。禁欲を旨とするプロテスタンティズムと際限ない貪欲を旨とする資本主義がどのような関係にあるのか、そのつながりを説明したのがヴェーバーだという。
☆ プロテスタンティズム、中でも予定説を唱えるカルヴァン派が資本主義を推進していったこと。すべてが神によってあらかじめ定められているとする予定説。そうであるなら人間の努力は全く無意味になるはずだ。にもかかわらず、「予定説は、どういうわけか信者を徹底的に行動的・能動的にし」「意図せざる結果として資本主義が生み出された」という。
☆ 予定説から資本主義への転換、読者はその点を最も知りたいのだが、著者はいじわるにもすぐには教えてくれない。この転換を説明する代わりに「ニューカムのパラドクス」を紹介するにとどめている。
☆ 結局、本棚から「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(上)(下)」(岩波文庫)を取り出して読むことになってしまった。うまく誘われてしまった。(笑)